マレーシアで吸う葉巻

春休みを利用して妻とマレーシアまでダイビング旅行に行ってきました。

マレーシアのダイビングといえばシパダンが有名ですが、我々が出かけたのはボルニオ島の西側、すなわち東シナ海に浮かぶ環礁です。コタキナバルという東マレーシアの玄関にあたる町から、旧ソ連時代のオンボロ飛行機で一時間少し行くと目的地のLayang Layangという名の島に到着します。島と言っても環礁ですので、滑走路、小さなマレーシア海軍駐屯地、ダイバー専用のリゾート施設だけで一杯一杯です。地の果て・海の果てといった感じの島で、到着までアメリカ本土からは成田、マニラ、コタキナバル経由で実に3日も掛かりました。

今回この旅行の為に持参した葉巻はOliva Master Blends 3とPredomo ESVです。
最高の葉巻を最高の雰囲気で味わおうと考えたのです。旅先の南の島で楽しみなのは、空を真っ赤に染め、大海原に沈み行く太陽を見つめながら葉巻を燻らす時間です。残念ながら今回は雲の関係で夕焼けは今一つ感動的ではありませんでしたが、4月初めの東シナ海は暑くも湿気もなくいい感じの貿易風が吹いており、葉巻を楽しむには最高の環境でした。お蔭様で現実離れした南の島で充実した時間を過ごす事ができました。楽しかった旅行から戻ってくると、庭先の桜がピンク色のつぼみを膨らませていました。

原子力について

まず始めに今回の地震で亡くなられた方、そして被害を被られた方々に心からお悔やみ申し上げます。

東日本巨大地震のニュースはアメリカでも大きく取り上げられています。仕事先の大学でも日本の家族は大丈夫かとよく聞かれます。私の妻はこちらの原子力発電所の技師として働いている事もあり、人一倍に福島原発の事故を気にしています。

ウェブ上では地震被害より原発事故の方を中心に報道しており、今回の地震と津波で亡くなられた一万人以上の方々や、現在避難生活をしておられる方々のご苦労はニュースの内容からはあまり伝わってきません。

現代社会における核汚染の恐怖感というのは、我々現代人がまだ完全に核分裂を制御する方法を知らないところから来ているのだろうと思います。これは丁度、動物が火を怖がるのと同じ感覚ではないのでしょうか。しかし現代人のエネルギー需要を石油と天然ガスに頼る限り、空気中の二酸化炭素は増え続け、その悪影響は原発一基,二基のメルトダウンをはるかに超えると私は思うのです。

物理学と技術の発展なくしては原子力を心配なく利用できる環境が得られないのも事実です。人間は火を自由に使えるようになることで原始人から現代に進化しました。次は原子力を自由かつ安全に使うことをマスターすることで、次の人類の未来が開けるのかもしれません。

大忙しの日々

28日しかない二月が駆け足で過ぎ去り、ふと暦を見上げるとすでに三月の第二週目に入っていました。今年は年初から出張や新しいプロジェクトが重なり、ぼんやりする時間も運動する時間も余りありません。こんな時こそゆっくりとソファーに座り、誰にも邪魔されずロブストもしくはトロサイズの葉巻をじっくりと時間をかけて楽しみたいと思うのです。

残念ながらこの数週間は帰宅時間が午後8時30分を過ぎ自分の時間ほとんどありません。妻と猫が朝4時に起きるので、9時半には床につく必要があるのです。日本で人気のコロナサイズの葉巻なら軽く30分ぐらいで吸えるのですが、それもなんだか余計に急かされている感じがしてリラックス感にかけるのです。週末ぐらいはゆっくりできるかと思えばこれまた週末しかできない雑用が重なり、気がつけば月曜日になっているのです。

三月末から勤め先でもある大学は春休みに入る為、それまではまだまだ忙しい日々が続くと思います。春休みには妻と二人でマレーシアにダイビング旅行に行く予定です。マレーシアまではメールも携帯も追いかけてこないので多分ゆっくり葉巻に火をつけることができると思います。

再び ラスベガス

昨年10月末に柔道関係の会議でラスベガスに来て三ヶ月も経たないうちに、また来ることとなりました。今回は大学関係の会議に出席する為のベガス訪問です。ラスベガスでの会議が多い理由は簡単で、ラスベガスには数多くの大型ホテルが存在しているので会議場を確保するのが比較的容易、その上費用も安い。さらに全米各地からのアクセスも確立しているからです。

ホテル側は、会議に出席した人々がカジノやショーで遊んでくれれば安くて部屋を提供しても十分元が取れるわけです。私はギャンブルもショーも興味がないのでラスベガスのホテルにとっては全く魅力のない客ということになります。それでもベガスは全米でも残り少ない、どこでもタバコと葉巻が吸える街ですから、葉巻愛好家の私にとってはそれなりに楽しめる町です。

葉巻をホテルで購入すればそれなりにベガス経済に貢献することに成るのでしょうが、残念ながら私の場合は葉巻も持参です。こうなると私のベガス滞在中の貢献度は単純にバーで消費するビール代ぐらいにしかなりません。

今夜もMONTECRISTO あたりを燻らせながら、ラスベガスブルバードをRiviera HotelからTropicana Hotel辺りまで、5キロほど歩いてみようかなどと考えています。

しかし現実的にはFashion show(Wynnの向かいにあるショッピングモール)の角にあるStripburger 辺りで葉巻片手にビールを飲み始めて夜が終わる気がします。

仕事と葉巻

仕事と葉巻
ワシントンDC出張中は、シガーバーが宿泊していたホテルのすぐ裏側にあった為、毎晩のように葉巻を楽しみましたが、大学に戻ってからは、溜まっていた仕事の量が半端ではなく、家に帰り着くのも8時、下手すると9時を回ってしまい(朝が大変早いのです)、葉巻に火をつける時間もありません。
週末も返上し、期限の迫ったGrant Proposal (直訳すると助成金提議書)を書いています。アメリカの大学にとって、このGrant Proposal はとても大切な資金源です。小額なものは5千ドル位から上は数億ドルまであります。数百万から数千万の助成金が狙いどころですが、10回提出して1回貰えればいいほうです。現在、私の机には三月末までに書き上げなければいけないGrant Proposal が三件もあるのです。
おまけに妻の提案でサイドビジネスの新しい企画として、本格的な日本式のラーメン屋を開こうと言う事になり、その準備も当然、私のやらなければいけないリストに加わり、ラーメン企画のパートナー探しからビジネスプラン作りまで、空いた時間を見つけては少しずつできる範囲でやっているのです。
個人的には日本のラーメンは大好きで、これがアメリカで食べられるようになれば、私自身、とても嬉しいので、必ず成功させる様、万全の体制でやるつもりです。最初は屋台系で出そうと思っているので、葉巻をラーメン屋で売ることはかなり無理があると思いますが、将来的には最高のラーメンと葉巻を楽しめる店という、極めて個人的な好みのお店も一軒ほど持てたら面白いだろうな、などと考えながら仕事をしています。

ワシントンDCで吸う葉巻

大学の仕事関係のコンベンションでワシントンDCに来ています。
泊まっているホテルの裏にシガーバーを発見し、三日続けて、
会議が終わった後葉巻を楽しむ為に通いました。

初日はLa Gloria Cuban、二日目と三日目はOliva Vを、ゆっくり時間をかけて楽しみました。

バーの名前は「Shelly’s Back Room」、ちょうどJW Marriott Hotel の裏にあり、
旅先でさりげなく時間を潰すには格好のバーです。極めてローカルの感じがするこのバーは、
アメリカのどこでも見かけるような風体をしており、現地の人々が気軽に利用している感じです。

逆に言えば観光客が訪れるような店ではなく、日本からの観光で来ている人には
少し違和感があるかもしれません。しかしこういった店では現地の人間と気軽に
会話をすることができ、葉巻を中心に色々と面白い情報を仕入れる事もできるのです。

ホテルのバーで飲むのも決して悪くはありませんが、
現地の雰囲気をエンジョイできるのは、やはりこういう感じのバーに限ります。
また、このバーは不思議なことにウェイトレスはすべて英語片言のタイ人でした。

このシガーバーで、白人客、黒人客、アジア系の客、中東系の客、
タイ人のウェイトレス、南米産葉巻、すべてが葉巻の煙の中で渦巻きながら、
アメリカの首都の夜に消えていくのでした。

サイパン

昨年末、日本帰国に絡めてサイパン島で数日過ごしました。

サイパンにはグアム大学時代に何度か訪れた経験がありますが、今回は実に10年以上ぶりの訪問となりました。グアム時代に訪れたサイパンは80年代バブル最盛期で、日本航空がジャンボジェットを一日2便グアム、サイパンに飛ばしていました。サイパンの首都ギャラパンから離れた場所に日航ホテルが建設され、地ビールまで生産していたのを思い出します。

バブルの崩壊と地元地主との問題で、日航はサイパンでのビジネスをあきらめ、すべてを捨てたのです。そのバブルの跡地を今回の旅行で見ることができましたが、そこには見捨てられたコンクリートの建物が虚しく残るだけでした。

サイパン島は第二次世界大戦で実に多大な痛みを感じただけでなく、日本とアメリカの歴史の中で重要な島だと思うのです。その島が、世界経済の中で浮き沈みしている状態がたまらなく感じたのは自分だけでしょうか。

サイパンHyatt のベランダで、一人で誰にも邪魔されずコイーバブラックに火をつけました。
沈み行く夕日をバックに、米軍のサプライシップ(緊急時にサポートする船)のシルエットが太平洋に映っていました。

戦争と世界平和の間に吸う葉巻。そんな意味のない理論を考えながら一人で吸うコヒバブラックは悲しいほどにスムーズでした。

コイーバブラック

葉巻愛好家の皆様、今年もシガコネをよろしくお願いします。

皆様の2010年最後の葉巻と2011年最初の葉巻はどの葉巻でしたか?
私の行く年来る年の葉巻はどちらもコイーバブラックのロブストでした。
シガコネでは昨年末からコイーバブラックの新しいサイズ(ロブスト)の販売を検討しており、年末にサンプルとして、本土から持参したコイーバブラックのロブストサイズを機会あるごとに試しています。

個人的にはコロナサイズよりはるかに吸い易く気に入っている葉巻の一つですが、日本での販売に関しては、やはり値段とサイズの関係を考慮しながら決めなければいけないので、私の個人的な趣味だけで輸入販売というわけにはいかないのです。

コイーバブラックロブストは、他のロブストサイズの葉巻より若干長く、普通のロブストよりさらに10分ほど長く楽しめます。葉巻が長い分タバコの葉の量も多く、そこに掛かるタバコ税も高くなってしまうのが値段を決めるにあたっての短所です。

葉巻の作りと吸い味はコイーバの名に相応しく最高レベルにあります。
手に持った感覚はすこしBolivaに通じるものがありますが、吸い味は極めてスムーズでクリーミー。
その上、コクのあるコーヒーという感じです。
この吸い味は、やはりマデュロラッパーと、ゆとりあるサイズにより作り出される味わいなのでしょう。

iPadと葉巻

先日妻と相談したのちiPadを購入しました。

すでにiPhoneを利用しているので、その大型とも言えるiPadが必要なのかどうかはかなり疑問に感じていたのですが、実際に使ってみると結構楽しめます。
ウエブを見るのも検索するのも遊び感覚でできるのが、ノートパソコンやケータイと違う点だと思います。

事実上パソコンとケータイは現代社会で仕事や生活する上で必要な機器と考えられますが、iPadはどう考えても必要品ではありません。
はっきり要って遊びの延長にあると思います。
そこで趣味性の高い葉巻とiPadを同時に楽しんでみようと考え、早速Oliva OとiPadをもってスモーキングルームに向かいました。

結果から言えばiPadと葉巻はとてもよく合います。
葉巻の煙と香りを味わいながら、高画質のウエブを眺めながら、あれやこれやと検索するのはとても楽しいものです。
この冬はこの葉巻とiPadというコンビネーションですごす時間が多くなりそうです。

感謝祭そしてクリスマス

アメリカで数ある休日期間の中でも、もっとも忙しく感じるのが感謝祭(11月最後の木曜日)からクリスマスまでの数週間です。

感謝祭翌日はBlack Friday(黒い金曜日)と言われます。
その理由は全国のデパートが始めて黒字を出す日とされているからです。

クリスマスセールが本格的に始まるのが感謝祭の翌日なのです。
この日を境に町のあちこちにはクリスマスの飾りやライトが輝き始めるのです。

アメリカはキリスト教の国なので、クリスマスを国を挙げて祝う理由がありますが、国民の1%以下がキリスト教徒である日本の各地でクリスマスが盛大に騒がれるのも、外国人から見ればとても変わった国に見えるのです。

ある意味では宗教は要らないが楽しい祭りの部分だけ取り入れてしまう国民性の凄さを感じます。
確かに日本人ほど色々な宗教の部分だけを生活に取り入れている国民はありません。

多くの日本の家庭が子供の祝い(七五三)は神社(神道)で行い、結婚式はチャペル(キリスト教)で、葬式はお寺(仏教)で行うことに誰も違和感を持っていないことです。

多くの戦争が宗教の違いから勃発していることを考えると、世界の人々も日本人を見習うほうがいいのかもしれません。

始め感謝祭とクリスマスに合った葉巻の話しを書くつもりでしたが、全く葉巻に関係ない話になってしまいました。

ちなみに私がこの時期に合わせて楽しみたい葉巻としてはMontecristo Platinumです。
あのプラチナカラーのバンドと絹のようなラッパーはこの特別な季節に国境や宗教を越えて似合うと思うのです。