葉巻業やラーメン店を開いたりしていますが、私の本業は大学の教授で専門は最近流行の環境学です。先月もワシントンDCで毎年行われている環境学の学会に出席してきました。
実はこの環境学という分野は比較的新しい分野で、15年ほど前は環境学専門の学部というものは全米の大学でもあまり存在せず、生態学の一部といった感じで動物と自然環境を研究するついでに環境問題を考えるといった感じでした。環境問題が世界レベルで協議されるようになった最近では環境学者であるがゆえに社会的責任のようなものを感じることあります。

ワシントンDCでの学会には全米でもトップクラスの研究者、レポーター、政府関係の高官による講演を交え、最先端の研究と今後どのようにわれわれ研究者に託された社会的責任を果たしていくべきなのか、などといったことを話し合う場です。この学会が開かれるのはアメリカ環境庁のあるレーガンビルディングで、ホワイトハウスから歩いてすぐのところです。

学会の会議が終わるのは大体夕方6時頃で、それからはビールとワインを飲みながらリラックスした感じで学生の展示しているポスターなどを見ながら雑談するのが決まりです。ここでビールを4,5本流し込むと、そろそろ葉巻がほしくなってくるものです。なんともラッキーなことに、レーガンビルディングから歩いて数分のところにShelly’s Back Roomという、数少ない室内でも葉巻の吸えるシガーバーがあるのです。今回の学会でも4日間滞在中、3日間はこのシガーバーのお世話になりました。

最後の夜に、来年もまた来るよとバーのウエイトレスにチップを渡し、ホテルに歩いて帰るワシントンDCの1月の夜は極めて寒く感じました。