2009年 11月 の投稿一覧

感謝祭

今日はアメリカの感謝祭でした。

感謝祭には皆家族の元に帰り、テーブルを囲んで秋の収穫を祝うのです。
ちょうど日本の盆もしくは正月のような感じです。

感謝祭の始まりは、アメリカ開拓の初期に海を渡ってこの地に住み着いた移民と、現地のインディアンが、その初めての秋に収穫した穀物を囲んで食したことによります。
アメリカの感謝祭では七面鳥を食べるのが恒例になっており、七面鳥にとっては不幸な日です。
多分今日だけで何万という七面鳥がオーブンで焼かれたと思います。
私も妻の実家に呼ばれ、決まったように七面鳥を食べました。

毎年思うのですが、この七面鳥のオーブン焼きはけして美味しいものではありません。
特に素人が自分の家で焼いた場合、鳥の身がドライになり過ぎ、パサパサしているだけの味気ないものになります。

ポートランドに住んでいた頃は、レストランでプロの作った七面鳥を楽しんでいたのですが、妻の実家が近くにある以上これは仕方がありません。
食事の終わりには皆で近所を散歩するのも毎年のことで、私は持参したPredomoを燻らせながら、煙がみなの迷惑にならないように数メートル離れながら参加しました。

タバコの発祥はアメリカのインディアンで、コロンブスのアメリカ発見によって西洋にもたらされたのです。
その事実を考えれば最初の移民たちもインディアンと一緒に、初めての感謝祭の日にタバコを燻らせたかもしれません。

雨上がりのポートランド

この所、妻の仕事が忙しく、先週末もまた一人でポートランドのコンドで過ごしました。
友人と行きつけのバーで、ビール数杯飲みながら葉巻を楽しむのが最近の私の週末です。

ポートランドも今年から、バーを含めてすべて禁煙になっているのですが、我々の行きつけのバーには屋根つきの野外喫煙スペースがあり、簡単なテーブルと椅子があるのです。
バーで飲み物を注文した後は、そのドリンクを持ってこの野外喫煙スペースに移動して、人に迷惑をかけずに葉巻を楽しむことができるのです。
葉巻を吸っているのは私だけで、他の友人たちは皆タバコを吸っていますが、ゆっくり座ってドリンクを片手に煙をくゆらせるこの場所は貴重です。

この週末はずっと雨で、青空を見る機会はほとんどありませんでした。
でも一度だけ雨足がやんだ時、空に見事なダブルレインボーがかかりました。
別に深い意味は無いのですが、私は思わずその虹に向かってCuba Libreの煙を大きく噴出しました。
虹に消えていくCuba Libreの煙、意味のあるような無いようなそんな週末でした。

Tinシガーの楽しみ方

私は基本的に大きめのシガー、ロブストもしくはトロサイズを好んで吸います。
どうしても小さめの葉巻は、せっかちな私が吸うと熱くなりすぎて楽しめないのです。
ですからTinサイズのシガーはこれまであまり吸っていませんでした。

先日、日本に発送する葉巻を検品中に、ケースがダメージを受けているTinシガーを見つけ、これは商品にならないので吸ってみました。

結果から言いますと、ゆっくり吸えば味と煙の量に関しては大きめのシガーと比べても十分楽しめます。
小さいサイズながらも20分ぐらいは十分楽しめます。

最近では大き目のシガーを吸って数時間たったあと、もう少し葉巻を楽しみたいと思った時に、Tinシガーに火をつけることにしています。
シガコネではTinシガーも数多く揃えていますので、自分好みのTinシガーを見つけて、ヒュミドールの片隅に入れておくことをお勧めします。
私の場合Tin シガーは2本目のシガーとして欠かせない存在になりつつあります。

コロンビアゴージ

オレゴンとワシントン州の境目はコロンビア川です。
アウトドア用品の名門「コロンビア」の由来も、このコロンビア川から来ています。
先週はこのコロンビア川沿いのスティーブンソンという、小さな町で行われた学会に出席してきました。
コロンビア川沿いに建てられたホテルは、大きな杉の木に囲まれており、実にいい感じのリゾートでした。

学会の2日目、雨上がりの夕方にRomeo & Julietに火をつけて、一人で散歩していると、ホテルのロビーの方から男性2人連れが、葉巻に火をつけながら私の方に歩いてきました。
数分後には3人で葉巻の話から始まり、いろんな世間話をしながら、ホテルを包み込む大自然を楽しみました。

これが普通のタバコなら、多分こんな感じで会話が弾むことは無かっただろうと思います。
これもまた葉巻を楽しむ人々だけが味わうことのできる大切な時間です。
葉巻を吸い終わるころには、晩秋の柔らかな太陽も、山々の間に落ち黒々とした大きな杉の木シルエットだけが横たわっていました。

シアトルのとんこつラーメン

先週は仕事の関係でワシントン大学に行ってきました。
ワシントン大学はシアトルのダウンタウンから数キロ北にあります。
とても大きなキャンパスで、町に大学があるというより大学が町になっていると言ったほうが正確です。

私の住んでいるワシントン州東部からシアトルに行く場合、標高3500フィートの山越えのルートを通ります。
先週は信じられないことに、すでに標高2500フィートまで雪が降っており、タイヤをスノータイヤに履き替えてのドライブとなりました。

こうしてまでシアトルに向かった理由は、シアトルあるラーメン屋です(もちろん大学での会議も重要ですが)。
数ヶ月前、私はシアトルのセイコーフィールド(シアトルマリナーズの本拠地)の近くで、とんこつラーメンを出しているラーメン屋さんを発見したのです。

基本的にアメリカには日本のようなラーメン屋さんはほとんど無く、日本食レストランの昼のメニューにラーメンがのっている程度です。
ですから、本格的なとんこつラーメンとの出会いは、アメリカでは劇的なことなのです。

私は大学での会議が終わってすぐにこのラーメン屋さんに向かいました。
店にはまだ数人しかお客がおらず、すぐ座ることができました。

うれしいことに、なんとこの店には替え玉まであるのです。
さて期待のとんこつラーメンの味ですが、80点というところでしょうか。
まあアメリカでこの味なら合格点。
ところでラーメンと葉巻、これはかなり無理のあるコンビネーションでしょう。

この日、葉巻に火をつけたのはシアトルから250km南に走って、ポートランドのコンドに戻ってからでした。
この日の走行600kmでした。