葉巻保湿剤は何パーセントを使用?

10年ほど前に輸入するようになり今ではポピュラーになった「ヒュミディパック」いわゆる保湿剤ですが、どれにすればよいですかとしばしば聞かれます。葉巻を保湿すればよいのでさほど深く考える必要はありませんと答えますが、それほど高価なものではないので使用しながら好みを決めていけばよいと思います。

種類としては下から69%、72%、84%の3種類を扱っていますが、他には75%、65%、62%、49%、さらに32%といったものまで現地ではあります。32%など使う人がいるのか?と思ったりしますが、おそらく置く位置や数などを絡めた使用の仕方をするのでしょう。自宅などではそのような規模のヒュミドールを使用する人は皆無でしょうから扱っていません。

これで終わるとあっけないので一応の参考までに記載しますと、購入したてのヒュミドールや新しいケースなどについては開始からしばらくは84%を使い、早く全体にしっとり感をまとわせるのを推奨します。
乾ききった状態のものが多いので、これで落ち着かせる作業といいますか、工程を踏まえて落ち着けば72%や69%でいいと思います。もちろんしっとり系が好みの方はずっと84%もあるでしょうし、保湿器と併せて使用するのもありです。

セドロの木などでカバーされているシガーはセドロと葉巻の僅かな空間の空気と湿気が滞留してカビが発生しやすくなるので、このあたりには若干注意が必要です。

まさに好みですのでそれぞれですが、しっとり感を感じられる方が雑な辛みも感じにくいので一般的にはしっかりめの保湿環境がよいかと思います。そう考えると72%以上でしょうか。
梅雨時から夏場にかけては相応の湿度レベルになりますので保湿というよりはむしろ、温度に注意して高温多湿にならないよう注意する必要があります。
日本は四季折々ですので、欧米よりもまめな対応が必要かもしれないですね。

胸ポケットの葉巻を差し出す神父

その昔カトリック校で過ごしていた時期がありますが、その敷地内には立派な教会があり、多くの神父さんがそこで生活していました。むしろ教会に付随する形で校舎があったといっても過言ではない位、立派な教会でした。日曜日になると近隣の街から多くの人がお祈りにやって来ます。

在学中は日曜日に1日3回ほどあるミサのどれかに出席しなければなりません。サボるとワークアワーと言って1時間ペナルティを課せられ、草むしりなどさせられます。

前振りが長くなりましたが、その神父さんの中に「ディンハオ」というあだ名のファーザー(ブラザー○○ ファーザー○○などと呼びます)によく可愛がられていました。四季毎に活動するスポーツが違いますので、夏はアメフトやサッカー、冬はバスケなどとなりますが、冬季のスポーツには射撃があり、私も冬季は2度ほど在籍していました。そのファーザーはそこの顧問でもあります。

神父さんの一般的なイメージとしては物静かな紳士風でしょうが、ディンハオはお祈りする際の正装以外は派手なネルシャツにがっちり系のウェスタンブーツで闊歩しています。顔もごつい系で神父さんというよりは怖い系の人といった方がしっくりきます。先の戦争では日本と戦ったぞと慈愛と親しみを込めた笑顔で私の肩を叩きながらよく話をしてくれました。

敷地内は広く移動が大変なので、そんなディンハオの真っ赤なピックアップのボンネットの角、ヘッドライトの辺りに腰掛け(既に中が満員な為)射撃場に向かう際、胸ポケットにある葉巻を咥えて運転しますが、時たま一本を吸うか?といった目で渡されます。今思えばそんな葉巻を頂くとんだ若造でしたが、うんちくを唱えずただスカッと吸う葉巻というものを教わったのがこの頃だったのかもしれません。きっとお手軽なものだったのでしょうが、銘柄を聞いておけばよかったと思い返します。

オリヴァシガー2本の試喫

先週、あらためて試喫をし直したい葉巻を2本ほど内ポケットに入れて、仕事の打ち合わせ後に一人バーへ向かいました。

何となくシガーサイズによってバーを使い分けていますが、今回のオリヴァ V シリーズは大振りサイズなので大振り用のバーです。 その違いとは? と聞かれると全く合理的な根拠はなく、長く居心地よく吸える的な感覚の、非常に手前勝手なアバウトなものです。

とはいえ、そこはお気に入りのバーの一つで「バー伊藤」といいます。
ライティングよく、氷がよく、シェイクはしっかり交わり、マスタートークも悪くありません。

オールドクロウでバーボンソーダをこしらえてもらい、既にカットしておいたオリヴァにバーナーを借りてすばやく点火し味わいます。

この葉巻はシガーアフィシナード高得点であり間違いない一つですが、初回に試喫した際、あまりに忙しく時限が限られていた為、
また季節も変わり湿度感も変わった環境で再度確認したかった事もあります。

改めて「美味しい」葉巻です。
よく甘いテイストやカカオの香りなどと、様々な感覚を表現する事が葉巻では多いのですが、このセリーVシリーズは一言、美味しいが続く葉巻です。

今回一つ気付いたのが、この手の大振りシガーの場合、テイストが序盤・中盤・後半と変化を伴うものが多いのですが、このオリヴァは後半までほぼ変化を伴わない「美味しさ」が持続する感があると感じました。この辺りがシガーアフィシナードでも高く評価されたのかもしれません。

小一時間ほど味わい、次があるので2本目にまで辿り着けずに今回は退散です。

車を呼んでもらい次のお店に向うまでの間、リアウィンドウに最後まで微笑んで佇むマスターは今回のシガーと同じく、人柄のよさをずっと持続させているマスターです。