葉巻と相性のいいジンNo.10

小ぶりのティンシガー辺りなら別ですが、コロナサイズ以上となる場合は葉巻単体では単調になるといいますか、大体はアルコールと合わせて楽しんでしまいます。

わたし的にはバーボンがほぼほぼを占めますが、ポートランドにいるシガーマイスターは終始ビールです。ビール・シガー・ビール・シガー。最後までです。こちらにポートランドの地ビールを多数持ってきてビールバーを開こうと言い出す位のビール通です。もちろんその案は保留です。

私はほぼバーボンと合わせると先に書きましたが、スタートはカクテルで始まる場合も結構あります。自身が単純なので大体決まってジンリッキーかウォッカリッキーです。

ウォッカは基本スミノフですが、少し個性のあるズブロッカ、米国のスカイなどなど気分でお願いしますが、ジンはタンカレーです。偏屈なこだわりでもなんでもなく単に好きなんでしょう。人生で飲んだジンの9割はタンカレーだと思います。なんといいますか、その洗練感とジュニバーベリーなどが醸し出す独特の香りがシガーによく馴染むような印象です。

よく合わせるのがコイーバコロナやオリヴァNO.4、ロミオのNo.4などコロナ系が多いでしょうか。

タンカレーにはノーマルのものよりちょっとお高いNo.10があります。タンカレーの蒸留所は11ヶ所あり、そのうち10番目の蒸留所で作られるものがNo.10なのでこの名称です。贅沢な葉巻は贅沢なNo.10で楽しむのがちょっとした喜びです。少々嫌味に聞こえるかもしれませんが・・ちょっとした喜びです。

葉巻保湿剤は何パーセントを使用?

10年ほど前に輸入するようになり今ではポピュラーになった「ヒュミディパック」いわゆる保湿剤ですが、どれにすればよいですかとしばしば聞かれます。葉巻を保湿すればよいのでさほど深く考える必要はありませんと答えますが、それほど高価なものではないので使用しながら好みを決めていけばよいと思います。

種類としては下から69%、72%、84%の3種類を扱っていますが、他には75%、65%、62%、49%、さらに32%といったものまで現地ではあります。32%など使う人がいるのか?と思ったりしますが、おそらく置く位置や数などを絡めた使用の仕方をするのでしょう。自宅などではそのような規模のヒュミドールを使用する人は皆無でしょうから扱っていません。

これで終わるとあっけないので一応の参考までに記載しますと、購入したてのヒュミドールや新しいケースなどについては開始からしばらくは84%を使い、早く全体にしっとり感をまとわせるのを推奨します。
乾ききった状態のものが多いので、これで落ち着かせる作業といいますか、工程を踏まえて落ち着けば72%や69%でいいと思います。もちろんしっとり系が好みの方はずっと84%もあるでしょうし、保湿器と併せて使用するのもありです。

セドロの木などでカバーされているシガーはセドロと葉巻の僅かな空間の空気と湿気が滞留してカビが発生しやすくなるので、このあたりには若干注意が必要です。

まさに好みですのでそれぞれですが、しっとり感を感じられる方が雑な辛みも感じにくいので一般的にはしっかりめの保湿環境がよいかと思います。そう考えると72%以上でしょうか。
梅雨時から夏場にかけては相応の湿度レベルになりますので保湿というよりはむしろ、温度に注意して高温多湿にならないよう注意する必要があります。
日本は四季折々ですので、欧米よりもまめな対応が必要かもしれないですね。

胸ポケットの葉巻を差し出す神父

その昔カトリック校で過ごしていた時期がありますが、その敷地内には立派な教会があり、多くの神父さんがそこで生活していました。むしろ教会に付随する形で校舎があったといっても過言ではない位、立派な教会でした。日曜日になると近隣の街から多くの人がお祈りにやって来ます。

在学中は日曜日に1日3回ほどあるミサのどれかに出席しなければなりません。サボるとワークアワーと言って1時間ペナルティを課せられ、草むしりなどさせられます。

前振りが長くなりましたが、その神父さんの中に「ディンハオ」というあだ名のファーザー(ブラザー○○ ファーザー○○などと呼びます)によく可愛がられていました。四季毎に活動するスポーツが違いますので、夏はアメフトやサッカー、冬はバスケなどとなりますが、冬季のスポーツには射撃があり、私も冬季は2度ほど在籍していました。そのファーザーはそこの顧問でもあります。

神父さんの一般的なイメージとしては物静かな紳士風でしょうが、ディンハオはお祈りする際の正装以外は派手なネルシャツにがっちり系のウェスタンブーツで闊歩しています。顔もごつい系で神父さんというよりは怖い系の人といった方がしっくりきます。先の戦争では日本と戦ったぞと慈愛と親しみを込めた笑顔で私の肩を叩きながらよく話をしてくれました。

敷地内は広く移動が大変なので、そんなディンハオの真っ赤なピックアップのボンネットの角、ヘッドライトの辺りに腰掛け(既に中が満員な為)射撃場に向かう際、胸ポケットにある葉巻を咥えて運転しますが、時たま一本を吸うか?といった目で渡されます。今思えばそんな葉巻を頂くとんだ若造でしたが、うんちくを唱えずただスカッと吸う葉巻というものを教わったのがこの頃だったのかもしれません。きっとお手軽なものだったのでしょうが、銘柄を聞いておけばよかったと思い返します。