午後の葉巻

午前中を書いたので午後を書かなければ締まりがありません。

この場合の午後とは、イメージ的には1週間の仕事が終わったウィークエンドな感じです。椅子は大きくゆったりめで音があっても決してうるさくない環境。1週間を思いふけりながらのシガーなので大きく重厚な葉巻が嵌ってきます。例えばモンテクリストNo.2なども十分対応できるシガーです。

シガーコネクションでのお奨めとすれば、ラ グロリア キュバーナ マデュロ コロナ ゴルダなどをチョコレートと併せて楽しむなどでしょう(La Gloria Cubana maduro Corona Gorda)。
面白いところではスクエアフォルムがかったロッキーパテルのトロシリーズでしょうか。細四角長く、吸っていてスタイリッシュな感覚になります。

午前中の葉巻

時折、時間帯によってどのようなシガーを楽しむのか友人と話す事がありますが、「朝はこうでしょう」みたいな話がありました。あまりにもライフスタイルがかけ離れている面々なのでバラつきはありましたが、たとえ休日であっても朝からトロサイズでどっぷりといった意見はなかったです。あまり時間のかからないサイズ感が朝にはちょうどいいといった感じです。例えばティンシガーやペティコロナサイズのシガーです。

あと香りもやはり軽めというか、マイルドめなものをチョイスしているところです。マデュロ好きでも午前はナチュラルという意見が多かったです。
シガコネでいうところの「オリヴァ セリーO ティン」や「モンテクリストメモリーズ」あたりがこれらに該当する感じです。みなさんはいかがでしょうか?

2日間のハワイ

先週末2日だけハワイに行ってきました。

別にハワイに行く必要があった訳ではなく、ただデルタ航空の年間飛行マイレッジを5万マイルに維持する為だけの目的でした。現在のワシントン州に移る前、ハワイには約3年ほど住んでいましたので6年ぶりのハワイでした。

初日は久しぶりのビーチと島の雰囲気に、なんていい所なんだろうと感心し、またチャンスがあればハワイに戻ってもいいな、などと考えていました。ところが二日目になると別にすることが無い。ハワイ名物のオックステールスープとケーキヌードル(揚げた中華そば) は、すでに初日に食べてしまったので食事も別にこれといったものが無い。

レンタルカーでノースビーチまでのろのろと時速35マイルでドライブしましたが、これも過去に住んでいた自分にとっては別に珍しいものも無くただの時間つぶし。こんな時こそ葉巻を誰もいないビーチでゆっくり楽しむべきなのですが、今回は1歳になったばかりの息子を連れてきたので葉巻をあえて家においてきたので手元に葉巻も無い。

それでも妻に無理を言って一時間だけ自分の葉巻タイムを確保し、ABCストアで葉巻を買いました。ABCストアにはまともな葉巻はひとつも無く、仕方なくマシンカットの安物葉巻で我慢しました。

今回のハワイ旅行で確信したことは二つ。
一つは自分が今後ハワイに住むことはまず無いだろうということ、二つ目はどんな理由であれ、旅に出るときは自分の葉巻を持っていくこと。

そのためのトラベルヒュミドールは歯ブラシ以上に重要です。

久しぶりのブログ

ここでブログを書くのは実に一年以上ぶりになります。

この過去一年半は趣味で始めたラーメン屋に予定以上に自分の時間を割くことになり貧乏暇無しの状態となりました。その上、初めての子供まで出来、睡眠時間さえも削られる状態でした(大学教授の仕事は続いています)。そんな忙しい中では葉巻も楽しむというよりも、葉巻を急いで吸うという感覚でした。普通なら45分かけて楽しむべきロブストサイズの葉巻も20分ぐらいで吸い終わり、くつろぐどころか酸欠で余計に疲れてしまう感じです。

ふと振り返ってみれば2014年もあと二ヶ月少しで終わろうとしています。昨年生まれた息子は早くも1歳。まだ喋ることは出来ませんが元気に走り回っています。
その元気のよさは、ただうらやましい限りです。よくもあれだけ休むことなく走り回れるものだと感心します。若いというのは本当にかけがえのない物だなどと、妙に納得している今日この頃です。

冬晴れのポートランド

先週末、ポートランドから自宅のあるワシントン東部に向かってコロンビア川沿いのフリーウエイを走っていてふと気がついたのですが、川沿いの丘肌が早くも緑づいていたのです。まだ2月の始めというのに早くも春の気配です。それにしても今年の冬は例年になく、雪も雨も少なかったと思います。

私が10年前にポートランド州立大学で博士号の勉学に励んでいた頃は、冬の季節といえば十月から四月ぐらいまではまったく晴れの日がなく、夕方3時にはもう外は真っ暗といった感じだったのですが、今年は真っ青の空を真冬に何度も見ることが出来ました。多分これも気象変化の影響だと思います。

今まで見ることもなかったポートランドでの晴れの冬空。オレゴン富士ならぬマウントフッドの雪と青い冬空のコントラストがとてもきれいです。

晴れた冬の日は最高の葉巻日和でもあります。冬場は寒いので20分ぐらいで楽しめるコロナもしくはティンサイズの葉巻を吸うようになりました。最近の私はロミオ&ジュリエットのティンサイズを楽しんでいます。このサイズもそれなりの深いテイストがあり侮れません。

ハロウィン

ポートランドで始めたラーメン店の仕事が忙しく、なかなかブログを書く時間もなかったというのが言い訳ですが、葉巻の仕事をサボっていたわけではありません。大学と葉巻の仕事に加えてレストランを開くというのは、1日に24時間あってもあと数時間ほしいというのが実際の感覚です。ふと気がつけば10月も最後の31日になってしまいました。

10月31日はハロウィンです。コスチュームを着た子供たちが家々を回ってキャンデーを貰うのが習慣となっています。大人たちもコスチュームを着てバーやクラブに出かけて行き、パーティーで盛り上がるのです。残念ながら仕事しかない私はパーティーどころではなく、パソコンの中のエクセルと格闘するだけの毎日です。そんな生活なので、少しある時間に葉巻に火をつけることだけを楽しみに過ごしています。

葉巻を毎日楽しむ時間がないとなると、いざ葉巻を選ぶ時間になるとどうしてもとっておきの葉巻に手がいってしまいます。今日は50ゲージのLa Gloria Cubana Serie Rに火をつけました。

日本でこの手の太い葉巻は今一つ人気がないのでシガコネであまり扱っていませんが、個人的にはとても気にいっている葉巻のひとつです。クリームのような煙はやはり50ゲージでなければ味わえません。シガコネで現在取り扱っている葉巻ではペルドモESVあたりがこれに近い感じです。ぜひ一度味わってみてください。

ニューヨーク

ニューヨークに行ってきました。はっきり言って汚い町です。東京とマニラを足して二で割った感じでしょうか。物価の高さにも驚きました。ビールが一杯10ドル、オレゴンやワシントン州ではちょっと考えられない値段です。普通の英語より片言の英語のほうが多く聞こえてくるのもちょっとした驚きでした。アメリカの田舎などから出てきた白人観光客は多分、人々が何を言っているのかわからないのではないでしょうか。ヨーロッパ訛り、アフリカ訛り、中近東訛り、中国語訛り、おまけに南部の訛りまで交差してちゃんとした英語の発音を聞くことはテレビから流れてくる会話だけといった感じでした。

今回も学会での出張でしたのでタイムズスクエア以外は見る時間がありませんでしたが、第一印象としては時間を割いてまで行く必要はないと感じました。まあブロードウエイのショウなどに興味がある方には面白い町かもしれません。

さんご礁とココナツ、それを支えるコバルトブルーの海が大好きな私には意味のない町でした。

夏風邪

数日前からカンザスシティーに大学の仕事関係で来ています。カンザスに出発する数日前から咳が多くなり、妻からは葉巻の吸い過ぎだと言われました。

確かに卒業式だ、学期末だ、などと何かといっては葉巻に火をつける日が多かったこともあり少しは葉巻を控えようと考え、今回の出張には葉巻は持って行かないと妻に約束しました。出発の朝、身体が異様にだるいので熱を測ってみればなんと38度でした。

飛行機で寝ているうちに熱も下がるだろうと考え、手元にあるいろんな風邪薬を飲み込んで旅立ちましたが、カンザスに着いて三日目の今日も状態はあまり変わらず、咳は止まらず微熱が続いている状態です。こんな状態では仕事らしい仕事も出来ず、風邪をこじらして肺炎などにならないように気をつけるのが精一杯です。

思えば葉巻→煙→咳という構図を簡単に信じたのが、今回風邪が長引いている原因です。実際は菌→風邪→咳であった訳で、最初に咳き込んだ時に風邪に対する対処をしておけば、今の状態は避けられました。

結果から言えば、葉巻には何の罪もなかった訳です。でもこんなに咳き込んでいては当然葉巻を吸おうという気分にはなれません。それにしても今回の夏風邪は治るのが遅い。葉巻なしの生活があと一週間は続きそうです。

カリフォルニア

私は高校時代4年間を南カリフォルニアで過ごしました。高校卒業後、シリコンバレーにあるSan Jose State Universityで5年、モンテレー近辺の海洋研究所でさらに半年、考えてみれば自分の青春10年間はカリフォルニアで過ごしたことになります。そんな関係もあり、今でも数人の友人がカリフォルニアにいます。でも不思議なことに20年以上時間が経った今でも親友関係が保たれているのは男友達だけになりました。やはり女性友達は結婚して家庭を持つとまったく違った人生の航路につくのでしょう。

先日どうやって見つけたのか、サンノゼ大学時代のルームメイトから電子メールが届きました。実に20年ぶりに話をすることが出来ました。昔は寮室で毎晩ビールを飲み交わした彼も、既にこの春高校を卒業する娘がおり、数年中には引退を考えているとのことでした。

今年の6月には仕事関係の学会がサンノゼで開かれるので、是非とも妻を連れてカリフォルニアに行こうと考えています。昔の思い出をたどりながらサンフランシスコ、サンノゼ、モンテレー辺りの友人を訪ねながらレンタカーで回ってみるのも結構楽しいのではないでしょうか。

もちろんトラベルヒュミドールには最高の葉巻を思い出の数だけ入れていくつもりです。

学会と葉巻バー

葉巻業やラーメン店を開いたりしていますが、私の本業は大学の教授で専門は最近流行の環境学です。先月もワシントンDCで毎年行われている環境学の学会に出席してきました。
実はこの環境学という分野は比較的新しい分野で、15年ほど前は環境学専門の学部というものは全米の大学でもあまり存在せず、生態学の一部といった感じで動物と自然環境を研究するついでに環境問題を考えるといった感じでした。環境問題が世界レベルで協議されるようになった最近では環境学者であるがゆえに社会的責任のようなものを感じることあります。

ワシントンDCでの学会には全米でもトップクラスの研究者、レポーター、政府関係の高官による講演を交え、最先端の研究と今後どのようにわれわれ研究者に託された社会的責任を果たしていくべきなのか、などといったことを話し合う場です。この学会が開かれるのはアメリカ環境庁のあるレーガンビルディングで、ホワイトハウスから歩いてすぐのところです。

学会の会議が終わるのは大体夕方6時頃で、それからはビールとワインを飲みながらリラックスした感じで学生の展示しているポスターなどを見ながら雑談するのが決まりです。ここでビールを4,5本流し込むと、そろそろ葉巻がほしくなってくるものです。なんともラッキーなことに、レーガンビルディングから歩いて数分のところにShelly’s Back Roomという、数少ない室内でも葉巻の吸えるシガーバーがあるのです。今回の学会でも4日間滞在中、3日間はこのシガーバーのお世話になりました。

最後の夜に、来年もまた来るよとバーのウエイトレスにチップを渡し、ホテルに歩いて帰るワシントンDCの1月の夜は極めて寒く感じました。