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葉巻の吸い方

現在はインターネットやSNSが発達したおかげで、葉巻に関するあらゆるハウツーが閲覧できます。文章だけだったのが画像が加わり、今では動画です。

シガコネサイトでも情報欄に幾つかのハウツーがありますが、今回は世の中に溢れている手順的な、或いはテクニカル的な要素ではなく、例えばシガーの吸い口を綺麗にカット-まんべんなく点火していく-・・などではありません。

というのも、基本的な手順はわかるし道具もあるけれども、吸い慣れていない方々はどうも落ち着かないといった声をよく聞くからです。思うに、吸い慣れている方と新たに始められた方との一番の違いはペースだと感じます。

始められてまだ間もない方は一服一服のペースが早く、またシガーアッシュトレイに置いてあるシガーに頻繁に視線が注がれています。もちろんそれがいい悪いではないです。葉巻の方がまるで中心になっているように見えてしまうと言えばなんとなく共感頂きやすいでしょうか。

確かに日本では決して安くないものだし、綺麗に燃焼して欲しいし、といった思いもそうなのですが、その時間を贅沢に使ってこそのシガーであると思います。

気が付けばバーのマスターと話が弾み過ぎてほとんど灰になっていました・・は極端かもしれませんが、大事な時間を過ごす傍らにシガーがあるような感覚が、独自の贅沢と時間を、本当の意味で味わえると感じます。

アウトドアの葉巻

海や川辺などのアウトドアで見事にハマる一つが葉巻だと思っています。
今年の夏も暇を見つけて何度か出向き楽しみました。紙たばこなどは強い風であっという間に燃え尽きてしまいますが、葉巻なら小ぶりなものでもそう簡単に燃え尽きる事なく楽しめます。

紙たばこのそれと比べ漂う香りが全く違うので、遠くにいても風下ならすぐにわかるものです。もちろん、たばこの香りが嫌いな方もおられるので周りには十分配慮して楽しむ事は言うまでもありません。

閉め切ったスモークルームやシガーバーなど閉鎖的な空間でのシガーも勿論それはそれでよく、芳醇な香りに包まれる至福感がありますが、太陽を浴びながら、火を眺めながらの葉巻は全く別な至福感です。ちょっとのめり込み気味かもしれませんが、まだ経験がない方には一度試してもらいたいアウトドアスモークです。

自宅などでは湿度や温度管理が施された最良の環境下、ヒュミドール内に格納して大事に保管・或いは熟成させている方も多いでしょうが、アウトドアではそのような事はなしです。ワイルドに持ち運びます。まあアウトドア感を出す為の無理やり感はありますが。

とにかく固い防水用のシガーキャリーにロブストサイズシガーを収めていき、鞄に放り込みます。中身がガサガサ動いてラッパーが割れないか?との心配はご無用です。このシガーキャリー内にある上下のスポンジは固めのものを使用しているので、葉巻さえしっかり目に入れればガッシリ押さえ込んでくれます。投げても転がしても大丈夫でしょう。勿論そのような事はしませんが…
内部には気持ち程度の保湿器が付いてますが、そんな物も使用なしでいきます。意味のない勝手なワイルド感です。

このシガーキャリーは丈夫なので、かなり長く使用しており今では傷もちらほら見当たりますが、この傷具合が増えていく経過と同じだけ楽しんでいると思うと、傷もよく見えてくるものです。

シガーケースは何本用、2本・3本?

タイトルからとりとめのない事柄で恐縮ですが、実はよく聞かれる事柄の一つです。

それこそ色々な本数用がありますが、よくあるものでは2本用か3本用で、あとはカラーや材質の違いといったところでしょう。

まさに皆さんが思われる通り「個人の好みでしょ」に尽きるのですが、そうストレートに答える訳にも参りませんのでこう聞きます。

“バッグを持つか持たないか”

リュックなりバッグなり鞄を持つのであれば3本用をお薦めします。入れ物があるのであれば単純に3本用で行きましょうと。

私などは鞄類を持つのが好きではないので、同じ様な方にはスーツのポケットに収まりやすい2本用です。どういった葉巻を入れるのだとかよりも、こちらの方が明快です。

多く入る事に越したことはないので手間でないなら3本用、スタイル的に難があれば少しでも小ぶりな2本用です。以外にこれが一番すんなりと納得してもらえます。吸いたい葉巻の種類はその時その時で変わりますし、備えあれば患いなしで多い方からという感じです。

ちなみに私は2本用の片方にティンシガーを数本、もう片方に30分から1時間弱程度を楽しめるものを1本入れて持ちます。小旅行クラスになると当然バッグがありますので5本ほど入るキャリー型です。

当たり前だと言われますとそうなのですが、お一人でもそう言われればそうか!と納得頂ければ幸いです。。

葉巻と相性のいいジンNo.10

小ぶりのティンシガー辺りなら別ですが、コロナサイズ以上となる場合は葉巻単体では単調になるといいますか、大体はアルコールと合わせて楽しんでしまいます。

わたし的にはバーボンがほぼほぼを占めますが、ポートランドにいるシガーマイスターは終始ビールです。ビール・シガー・ビール・シガー。最後までです。こちらにポートランドの地ビールを多数持ってきてビールバーを開こうと言い出す位のビール通です。もちろんその案は保留です。

私はほぼバーボンと合わせると先に書きましたが、スタートはカクテルで始まる場合も結構あります。自身が単純なので大体決まってジンリッキーかウォッカリッキーです。

ウォッカは基本スミノフですが、少し個性のあるズブロッカ、米国のスカイなどなど気分でお願いしますが、ジンはタンカレーです。偏屈なこだわりでもなんでもなく単に好きなんでしょう。人生で飲んだジンの9割はタンカレーだと思います。なんといいますか、その洗練感とジュニバーベリーなどが醸し出す独特の香りがシガーによく馴染むような印象です。

よく合わせるのがコイーバコロナオリヴァNO.4ロミオのNo.4などコロナ系が多いでしょうか。

タンカレーにはノーマルのものよりちょっとお高いNo.10があります。タンカレーの蒸留所は11ヶ所あり、そのうち10番目の蒸留所で作られるものがNo.10なのでこの名称です。贅沢な葉巻は贅沢なNo.10で楽しむのがちょっとした喜びです。少々嫌味に聞こえるかもしれませんが・・ちょっとした喜びです。

葉巻保湿剤は何パーセントを使用?

10年ほど前に輸入するようになり今ではポピュラーになった「ヒュミディパック」いわゆる保湿剤ですが、どれにすればよいですかとしばしば聞かれます。葉巻を保湿すればよいのでさほど深く考える必要はありませんと答えますが、それほど高価なものではないので使用しながら好みを決めていけばよいと思います。

種類としては下から69%、72%、84%の3種類を扱っていますが、他には75%、65%、62%、49%、さらに32%といったものまで現地ではあります。32%など使う人がいるのか?と思ったりしますが、おそらく置く位置や数などを絡めた使用の仕方をするのでしょう。自宅などではそのような規模のヒュミドールを使用する人は皆無でしょうから扱っていません。

これで終わるとあっけないので一応の参考までに記載しますと、購入したてのヒュミドールや新しいケースなどについては開始からしばらくは84%を使い、早く全体にしっとり感をまとわせるのを推奨します。
乾ききった状態のものが多いので、これで落ち着かせる作業といいますか、工程を踏まえて落ち着けば72%や69%でいいと思います。もちろんしっとり系が好みの方はずっと84%もあるでしょうし、保湿器と併せて使用するのもありです。

セドロの木などでカバーされているシガーはセドロと葉巻の僅かな空間の空気と湿気が滞留してカビが発生しやすくなるので、このあたりには若干注意が必要です。

まさに好みですのでそれぞれですが、しっとり感を感じられる方が雑な辛みも感じにくいので一般的にはしっかりめの保湿環境がよいかと思います。そう考えると72%以上でしょうか。
梅雨時から夏場にかけては相応の湿度レベルになりますので保湿というよりはむしろ、温度に注意して高温多湿にならないよう注意する必要があります。
日本は四季折々ですので、欧米よりもまめな対応が必要かもしれないですね。

葉巻のビッグマーケット

以前ブログでラスベガスにて毎年夏に行われる葉巻のビッグマーケットについて少し触れましたが、全米では幾つかこのようなビッグマーケットが開かれます。日本にも類似の催し物が業者向けに毎年東京で行われますが、当たり前に土地の広さなどの違いから、アメリカのそれはとてつもなくビッグなマーケットです。もともと葉巻消費量世界一の国なので当然と言えばそうなのですが。

あらゆるシガーブランドやシガーグッズメーカーが出展しており、まさにその場でビジネス交渉を繰り広げます。ここでは大量に購入することが可能ですが、アメリカの消費量ほど日本国内は多くありませんので、保存状況を考え我々は大量購入は行いませんが、米国内の業者は目星を付けていたものを大量に買い付けていきます。それでも短期に消費してしまうのがアメリカの凄いところです。

ビッグマーケットは総じて日本でいうところの夏場期間によく集中して開催されます。シガーコネクションでも突然特定の商品が入荷できなくなり、次の生産までの相当期間在庫切れとなるのはこの影響です。米国内の業者がフェアで大量購入 → 途端に在庫切れ。嘘のような話ですが、注意はしていても時折このような事が起こります。

日本から来ているという事で多少珍しがられている点もありますが、会場で対話するメーカーの人々も同業者も非常にフレンドリーに接してくれます。
もちろん我々含め皆さんビジネスで来ているのですが、葉巻を吸いながら談笑や交渉を進めていく過程に、仕事をしているというよりも情報交換を楽しんでトークしているのが率直な印象です。また実際にこのような場からニュービジネスが生まれています。

クリスマスに1本のパンチシガー

私はおそらく標準より少々上のお酒好きだと思います。
標準がどこかと言われるとこれと言った説得力に欠けますが、おそらくそうだと思います。

にもかかわらず甘いもの好きでもあります。

一昔前は、お酒飲みは甘いものが苦手という定説的な話がありますが、どうも周りの話を聞くとそうでもないようです。私と同様に両方好きだといった面々は意外に多いように思います。

さてクリスマスですが、年甲斐もなく毎年ケーキは恒例事のように頂きますが、周りにはケーキ屋さんも多く、この時期に定番のショートケーキのみならず、チョコレート系、プディング系、マロン系やフルーツ系など目移りするので、毎年その時の気分で選ぶ訳ですが、葉巻は毎回同じブランド、パンチです。

パンチはざっくりですが、甘さを感じるテイスト系が多く、いつもあっさり甘いケーキに芳醇な甘さを感じるパンチをぶつけます。

甘甘はどうなのといった疑問もあるかもしれませんが、これが癖になっています。

ストロングながらその甘さを感じるパンチ セリーD4は安定感がありますが、意外にショートなパンチスリム パナテラスパンチ ボロスなど、ラストに軽く楽しむ分に近年は気に入っています。

今年もバタバタしていそうなので、ショート系のパンチを1本楽しんで年末を迎えたいと思います。

遅いヌーボ3本と葉巻と

自宅近所にあるビルの3階に、時折寄るお店があります。
そこは学生時代、学生と言っても中学生時代とかなり古い話ですが、その頃の同期がやっているお店です。とは言うものの、寄るようになったのは1年ほど前で、それまではなんとなくスルーしていましたが、今では間が空くとなぜか叱られます。

先日、特に予定もなく時間が出来たので、例によってワイルドターキーを飲みに行くと、どこか面影のある先客達がワインをやっていました。座るや否やバーボンではなくワインを注がれ、ちょうど私の話をしていたとの事。そう、中学時代の同期達でした。徐々に記憶も蘇り、既にボジョレーヌーボ解禁日が過ぎて余りものとなっていたワインを1本また1本、また1本と片付けていきました。

普段はバーボンですが、ワインで舌を洗いながらの葉巻も悪くありません。とにかくボトルですし、赤・白とテイストもガラリと変えれるので飽きません。
個人的な好みですが、赤には香りやテイストに負けないマデューロ系で、白は逆にライトテイスト系の葉巻をチョイスします。例えば赤にパルタガス ブラック、白に変えて今度はモンテクリスト ホワイトコート、のような感じでやっていると2時間ほどはあっという間に過ぎてしまいます。

ちなみにですが、ここの店内は禁煙で表階段の溜りにあるチェアとテーブルに掛けて吸うスタイルです。なので本格的に味わうにはこの近くにある別のシガーバーへ足を運ぶ必要がありますが、それはそれで散歩気分です。

年末になるとお酒と葉巻が増えてしまうように、忘れかけていた同期の面々が増えていきそうです。

名月

ようやく暑さも穏やかになり、気がつけばもうそこまで秋という時期にさしかかりました。

秋と言えば名月、中秋の名月です。
だいたい9月7日から10月8日の間に見られる満月の日とされているようなので、今年でいけば9月24日、秋分の日の振替休日の日という事になります。

ベタにいくと日本酒とお饅頭のイメージですが、昔はさかずきに注いだ日本酒に移る月を眺めていたそうです。

夜長はついバーボンで過ごしがちなのですが、24日は常温の日本酒を傾けながら、時折、杯に移る月を眺めて葉巻を燻らせようと思います。

名月には名シガーのひとつ、オリヴァ マスターブレンド3で楽しみます。

シガーカット

ものによっては、例えば小振りのシガリロタイプのシガーなど、吸い口があらかじめカットしてあるものもありますが、大半は葉がロールされた状態のままなので吸い口を切り確保する必要があります。

そこでシガーカッターが必要になるわけです。一般的なハサミではダメという定義はありませんが、要は綺麗に崩れずカットするためにはシガーカッターとなります。多くは両サイドから均等にカットするダブルブレイドになります。左右から均等に力が入るので押しつぶされる事無く綺麗にカットできるのが特徴です。

あまりメジャーではないですが、キャッツアイといってVカッターと呼ばれるものもあります。文字通り切り口が猫の目のような切り口となるのでそのような名称がついています。特徴としては吸い口を小さく抑えられる為、大きくくわえる必要なくエレガントに吸える点があります。ドローがしっかりといった部分で好む方もいます。

もう一つ、パンチカッターといったものもあります。これは吸い口部分の中心点を丸くえぐり取るようなイメージで、キャッツアイと同じくドローが比較的しっかり感じられる点があります。キーホルダー的な持ち運びに便利な点もあります。

このようにカッティングにも色々とありますが、なぜこのような事を書いたかと言いますと、吸い口を作ればよいならぺんなどで穴を開ければいいじゃないですかという話がありました。

これは肝心の吸い口が押しつぶされてしまうためにドローが悪くなります。せっかくのシガーも台無しにならない様、カッティングはきちんと行いたいものです。