未分類

コイーバ

その香りだけでコイーバとわかる、と称されている、葉巻を語るにおいて欠かせないブランドがコイーバです。
蛇足ですが、もともとコロンブスが初めてキューバに踏み入れた際には既にタバコは作られていましたが、ナス科の葉を巻いてそれ自体をコイーバと名付けられていました。

コイーバの葉巻は当然に上質なラッパーだけで作られています。上質構造のラッパーは生産段階で明るい色調になる傾向がありますが、コイーバのシガーは総じてそのような色調ではないでしょうか。
概ね3次発酵が行われますので当然に熟成度合もよく、おのずとハイレベルなシガーとなるのです。

コイーバ=キューバですが、近年ではドミニカンコイーバも定番的な人気を押し上げています。

スペシャルな夜にはコイーバを。

午後の葉巻

午前中を書いたので午後を書かなければ締まりがありません。

この場合の午後とは、イメージ的には1週間の仕事が終わったウィークエンドな感じです。椅子は大きくゆったりめで音があっても決してうるさくない環境。1週間を思いふけりながらのシガーなので大きく重厚な葉巻が嵌ってきます。例えばモンテクリストNo.2なども十分対応できるシガーです。

シガーコネクションでのお奨めとすれば、ラ グロリア キュバーナ マデュロ コロナ ゴルダなどをチョコレートと併せて楽しむなどでしょう(La Gloria Cubana maduro Corona Gorda)。
面白いところではスクエアフォルムがかったロッキーパテルのトロシリーズでしょうか。細四角長く、吸っていてスタイリッシュな感覚になります。

午前中の葉巻

時折、時間帯によってどのようなシガーを楽しむのか友人と話す事がありますが、「朝はこうでしょう」みたいな話がありました。あまりにもライフスタイルがかけ離れている面々なのでバラつきはありましたが、たとえ休日であっても朝からトロサイズでどっぷりといった意見はなかったです。あまり時間のかからないサイズ感が朝にはちょうどいいといった感じです。例えばティンシガーやペティコロナサイズのシガーです。

あと香りもやはり軽めというか、マイルドめなものをチョイスしているところです。マデュロ好きでも午前はナチュラルという意見が多かったです。
シガコネでいうところの「オリヴァ セリーO ティン」や「モンテクリストメモリーズ」あたりがこれらに該当する感じです。みなさんはいかがでしょうか?

2日間のハワイ

先週末2日だけハワイに行ってきました。

別にハワイに行く必要があった訳ではなく、ただデルタ航空の年間飛行マイレッジを5万マイルに維持する為だけの目的でした。現在のワシントン州に移る前、ハワイには約3年ほど住んでいましたので6年ぶりのハワイでした。

初日は久しぶりのビーチと島の雰囲気に、なんていい所なんだろうと感心し、またチャンスがあればハワイに戻ってもいいな、などと考えていました。ところが二日目になると別にすることが無い。ハワイ名物のオックステールスープとケーキヌードル(揚げた中華そば) は、すでに初日に食べてしまったので食事も別にこれといったものが無い。

レンタルカーでノースビーチまでのろのろと時速35マイルでドライブしましたが、これも過去に住んでいた自分にとっては別に珍しいものも無くただの時間つぶし。こんな時こそ葉巻を誰もいないビーチでゆっくり楽しむべきなのですが、今回は1歳になったばかりの息子を連れてきたので葉巻をあえて家においてきたので手元に葉巻も無い。

それでも妻に無理を言って一時間だけ自分の葉巻タイムを確保し、ABCストアで葉巻を買いました。ABCストアにはまともな葉巻はひとつも無く、仕方なくマシンカットの安物葉巻で我慢しました。

今回のハワイ旅行で確信したことは二つ。
一つは自分が今後ハワイに住むことはまず無いだろうということ、二つ目はどんな理由であれ、旅に出るときは自分の葉巻を持っていくこと。

そのためのトラベルヒュミドールは歯ブラシ以上に重要です。

久しぶりのブログ

ここでブログを書くのは実に一年以上ぶりになります。

この過去一年半は趣味で始めたラーメン屋に予定以上に自分の時間を割くことになり貧乏暇無しの状態となりました。その上、初めての子供まで出来、睡眠時間さえも削られる状態でした(大学教授の仕事は続いています)。そんな忙しい中では葉巻も楽しむというよりも、葉巻を急いで吸うという感覚でした。普通なら45分かけて楽しむべきロブストサイズの葉巻も20分ぐらいで吸い終わり、くつろぐどころか酸欠で余計に疲れてしまう感じです。

ふと振り返ってみれば2014年もあと二ヶ月少しで終わろうとしています。昨年生まれた息子は早くも1歳。まだ喋ることは出来ませんが元気に走り回っています。
その元気のよさは、ただうらやましい限りです。よくもあれだけ休むことなく走り回れるものだと感心します。若いというのは本当にかけがえのない物だなどと、妙に納得している今日この頃です。

冬晴れのポートランド

先週末、ポートランドから自宅のあるワシントン東部に向かってコロンビア川沿いのフリーウエイを走っていてふと気がついたのですが、川沿いの丘肌が早くも緑づいていたのです。まだ2月の始めというのに早くも春の気配です。それにしても今年の冬は例年になく、雪も雨も少なかったと思います。

私が10年前にポートランド州立大学で博士号の勉学に励んでいた頃は、冬の季節といえば十月から四月ぐらいまではまったく晴れの日がなく、夕方3時にはもう外は真っ暗といった感じだったのですが、今年は真っ青の空を真冬に何度も見ることが出来ました。多分これも気象変化の影響だと思います。

今まで見ることもなかったポートランドでの晴れの冬空。オレゴン富士ならぬマウントフッドの雪と青い冬空のコントラストがとてもきれいです。

晴れた冬の日は最高の葉巻日和でもあります。冬場は寒いので20分ぐらいで楽しめるコロナもしくはティンサイズの葉巻を吸うようになりました。最近の私はロミオ&ジュリエットのティンサイズを楽しんでいます。このサイズもそれなりの深いテイストがあり侮れません。

ハロウィン

ポートランドで始めたラーメン店の仕事が忙しく、なかなかブログを書く時間もなかったというのが言い訳ですが、葉巻の仕事をサボっていたわけではありません。大学と葉巻の仕事に加えてレストランを開くというのは、1日に24時間あってもあと数時間ほしいというのが実際の感覚です。ふと気がつけば10月も最後の31日になってしまいました。

10月31日はハロウィンです。コスチュームを着た子供たちが家々を回ってキャンデーを貰うのが習慣となっています。大人たちもコスチュームを着てバーやクラブに出かけて行き、パーティーで盛り上がるのです。残念ながら仕事しかない私はパーティーどころではなく、パソコンの中のエクセルと格闘するだけの毎日です。そんな生活なので、少しある時間に葉巻に火をつけることだけを楽しみに過ごしています。

葉巻を毎日楽しむ時間がないとなると、いざ葉巻を選ぶ時間になるとどうしてもとっておきの葉巻に手がいってしまいます。今日は50ゲージのLa Gloria Cubana Serie Rに火をつけました。

日本でこの手の太い葉巻は今一つ人気がないのでシガコネであまり扱っていませんが、個人的にはとても気にいっている葉巻のひとつです。クリームのような煙はやはり50ゲージでなければ味わえません。シガコネで現在取り扱っている葉巻ではペルドモESVあたりがこれに近い感じです。ぜひ一度味わってみてください。

カリフォルニア

私は高校時代4年間を南カリフォルニアで過ごしました。高校卒業後、シリコンバレーにあるSan Jose State Universityで5年、モンテレー近辺の海洋研究所でさらに半年、考えてみれば自分の青春10年間はカリフォルニアで過ごしたことになります。そんな関係もあり、今でも数人の友人がカリフォルニアにいます。でも不思議なことに20年以上時間が経った今でも親友関係が保たれているのは男友達だけになりました。やはり女性友達は結婚して家庭を持つとまったく違った人生の航路につくのでしょう。

先日どうやって見つけたのか、サンノゼ大学時代のルームメイトから電子メールが届きました。実に20年ぶりに話をすることが出来ました。昔は寮室で毎晩ビールを飲み交わした彼も、既にこの春高校を卒業する娘がおり、数年中には引退を考えているとのことでした。

今年の6月には仕事関係の学会がサンノゼで開かれるので、是非とも妻を連れてカリフォルニアに行こうと考えています。昔の思い出をたどりながらサンフランシスコ、サンノゼ、モンテレー辺りの友人を訪ねながらレンタカーで回ってみるのも結構楽しいのではないでしょうか。

もちろんトラベルヒュミドールには最高の葉巻を思い出の数だけ入れていくつもりです。

2012年

2012年、今年もよろしくお願いいたします。

昨年は十月半ばあたりから開店間際のラーメン店業務などの理由でブログをアップする回数がかなり少なくなりました。今年は頑張って書きたいと思っています。

昨年十二月には一年半ぶりにフィリピンのアポアイランドへダイビィング旅行に行ってきました。アポアイランドは昔から行きつけのダイブスポットで、ダイビィングサービスもローカルの友人がやっているショップにすべて任せての気楽な旅のはずでした。 ところがフィリピン到着の一日前にフィリピンの友人からメールが入り、何と彼の船が台風の波で岸に打ち寄せられかなりのダメージを受けてしまったとのこと。到着した次の日は、船からエンジンを取り出す作業を一日かけて手伝いました。次の日から他の船を手配してもらいダイビィングを楽しむことが出来ましたが、友人の船は修理に二ヶ月ほどかかるとのことでした。

今回のダイビィングでは何とジンベイサメを餌付けしているスポットに潜ることが出来ました。場所的にはセブ島の南の端にあたる場所で、アポアイランドのあるドマゲッティ(ネグロス島)からは船で2時間ほど離れたところです。

さて葉巻ですが、今回の旅行にはOlivaとPerdomoを持って行きました。旅の友として葉巻を選ぶ時、一番気にするのが旅先の気温と気候です。フィリピンのように暑く湿度が高い所ではきれいに燃えてくれるOロブストサイズの葉巻を中心に楽しむことにしています。

9-11

今日はアメリカ全土が喪にふけるNine Eleven(9月11日)でした。テレビもラジオもネットもすべて9-11の話題を取り上げていました。あの日、何をしていたかといった質問に人々がそれぞれ思いを込めて話しているパターンの放送が大半を占めており、私も自分なりに十年前の今日を思い出していました。

あの日はちょうど博士課程の学生として最後の年で、いつものように朝から二日酔いの頭痛を我慢しながら、コーヒーを片手にテレビに繰り返し流れる、飛行機がビルに突っ込んでいくシーンを、昔、子供の頃に見たゴジラか何かの映画のようだな、などと思いながらあまり気にもせずに見ていたのを思い出します。

その数日後、すべての飛行機の便が止まってしまった時、初めて苛立ちを感じたのです。というのは、9月半ばから末にかけ、パラオに久しぶりのダイビング旅行を計画していたからです。極めて不謹慎で身勝手な発想ですが、自分としては待ちに待ったダイビング旅行がダメになるのはテロどころではなかったのです。

幸いなるかな、一週間後には飛行機も無事に飛び始め、予定通りパラオに飛びました。多くの人々が旅行をキャンセルした為、機内はガラ空きだったのを覚えています。パラオではほとんどのダイブ客がキャンセルした為、あの有名なブルーコーナーを自分たちだけで潜ることが出来ました。普段なら十艘以上の船から数十人のダイバーが海に入るのですが、その日は私の船だけでした。

その日、ダイブの合間に船からマスクをつけて海の中を覗いてみると、サメ、ナポレオン、それに海ガメが同時に見えました。確かに魚影の濃いスポットですが、これほど多くの大物を同時に見られたのはこれが最初で最後です。

私にとってのNine Elevenは不謹慎ながら独り占めのブルーコーナーなのです。そんな事を考えながら、今日は一人で猫を相手にGロブストを二本も吸ってしまいました。