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シガー保存

今年も梅雨の時期に入りました。今年は例年と比べて入りも早く、終わりも例年並みとの事で憂鬱な時期が長くなりそうです。

プレミアムシガーは煙草やドライシガーと違い、適度な湿度と温度管理が必要だという事は、葉巻に興味を持たれた方はよく知る事柄です。
湿度は65%から70%程などの情報は調べればすぐに出てきますが、個人の自宅でよい状態を一定的に保つというのはなかなか簡単にはいかないでしょう。

まず日本には四季があります。1年を通してかなりの温度変化があり、また湿度変化があります。
自宅に専用部屋があり、1年中稼働している空調機があれば問題ないでしょうが、なかなかそのような設備を自宅に持たれているのはほんの一部でしょう。

葉は乾燥すると割れるので湿度が必要だというのはイメージがつきやすいと思いますが、同時に過度な湿度は葉巻にダメージをもたらします。
同じ70%としても真夏の70%と真冬の70%では理論上同じ数値ですが、温度環境で与える影響は違ってきます。
温度の指標がおおよそ15度以上から20度未満とされている中、そのヒュミドールが置かれている場所の空調が24時間ではないからです。

個人的にはこの温度がある程度一定になる事でかなりよい状態が保てると思われます。
前述にも少し書きましたが、過度な湿度も葉巻にダメージを与えますが、このおおよその指標(15度以上20度未満)で何がいいかと言いますと、
このレンジだと葉が吸湿を行わないからで、つまり過度な高湿度状態になる事を防いで一定的な状態が続く事になります。
あまり変化がない分、葉巻もゆっくり寝れるといったイメージでしょうか。

ですので湿度は乾き過ぎない程度の大まかなケアで、温度の方はできるだけ低温状態(指標状態)で保管する様に慎重に心掛けておけば、
なかなかの熟成シガーも楽しめるのではと思います。

湿度より、温度です。あくまで個人の意見ですが。。

ナットシャーマン

ニューヨークに本店を構える有名な葉巻ブランドの一つです。

ニューヨークのマンハッタン島を南北に伸びる5thアベニューにあり、有名ブランドが数多くある世界でも有名な5番街に構えています。
喫煙具としても有名ですが、葉巻のシリーズにおいては場所柄、スタイリッシュなネーミングの「メトロポリタン セレクション」といったものがあります。

以前に扱っていました「メトロポリタン セレクション ニューヨークスモーク」といったコロナサイズのロングシガーがあり、ライトなテイストが評判で人気がありましたが、残念ながら廃版となりしばらく滞っておりました。色々と検討の上、昨年よりロブストで新登場させました。

ナットシャーマン メトロポリタン セレクション ショートロブスト ハバノ
こちらは評価が高まっているニカラグア産で、見た目は重たい感じのフォルム&カラーですが、メトロポリタンシリーズらしい軽やかなテイストも感じられます。

2017年2月度にはシガーアフィシナード91点を獲得したシガーでもあります。

日本国内ではあまり見かけないブランドですが、試しておくべきシガーの一つと言えるでしょう。

ニューシガー その①

以前に少し触れていましたが、新たに申請中のニューシガーについて準備が全て完了しましたので取扱いを開始しました。

今回は14品で、通常のコロナやロブストをメインに、ティンシガーやフレイバーシガーなどバラエティにとんでいます。一連の作業が大変なので選定には時間をかけましたが、まずまずの選定かなと勝手に思っています。

事前の振りとしてサンルイレイ レゼルブ、モンテクリスト2000、それぞれのシリーズについて少し触れましたが、今回新たに「マイファーザー」を加えました。あまり日本では知られていないかと思われますが、米国シガーとしては有名ブランドの一つです。

大きな特徴としては総じてどっしり感があり、軽いマイルドという部類ではないかと思います。

その中でも「マイファーザー ル・ヴィジュ 1922 トルペド」という種類を選びましたが、
チョイスした理由としては2015年度のシガーアフィシナード1位となったシガーですので、
マイファーザーを初めて知るにおいては、同年のトップシガーとして十分に試してみる価値があろうかと選定しました。

サンルイレイ レゼルブシリーズ

申請手続中の葉巻として前回はモンテクリスト2000シリーズをご紹介しました。

今回は同じく手続中の一つであるサンルイレイです。サンルイレイの中でも人気が高いレゼルブ(Reserva)シリーズです。日本のサイズ呼び名としてはあまり聞きなれないかもしれませんが、サンルイレイ レゼルブ エスペシャル タイタンというXXLリングゲージです。

見た目の特徴としてはリングとは別にサンルイレイと表された大きいセンターリングが別に巻かれている特徴的なビジュアルになります。非常に濃厚で、ニカラグア、ホンジュラス、ペルーのフィラーをブレンドした風味豊かな煙を作り出します。

このフルボティシガーは後半までスパイシーなテイストが続く、
まさに吸い応えのある葉巻と言えるでしょう。

ノーマルなサンルイレイとはかなり別次元なシガーと言えるかもしれません。
こちらも秋口以降を予定していますが、一度は試しても損はない一品です。

モンテクリスト 2000 シリーズ

現在、新しく申請している葉巻の一つに「モンテクリスト2000キリマンジャロ」というものがあります。これは現在シガーコネクションで扱っている「モンテクリスト2000マグナム」の台代わりとして考えているものになります。

ちなみにモンテクリスト2000シリーズとは文字通り、2000年を祝うミレニアムシガーとして命名されたものです。

マグナムな吸い応えのあるサイズなのですが、マニアの方でない方には少々サイズが大きいかなといった感じを受けていましたので、マグナムより少しサイズダウンをさせようとリストアップしていました。

モンテクリスト2000キリマンジャロもマグナムと同じく、エレガントなガラス管に収納されたスタイルを踏襲しており、プラチナシリーズと同様に風格があります。
よくエイジングされた長いフィラーを使用したブレンディングが特徴的で、またニカラグアのバインダーがよく引き締めているのでコーヒー風味も溢れかえっています。

モンテクリストのアフリカンキリマンジャロといったものが現在取り扱っているものでありますが、それよりはどちらかというとソフトな柔らかい感触です。

申請作業や準備等で正式発売開始は秋口以降になろうかと思いますが、ビッグシガー好きには個性ある一品になろうかと感じています。

ジャックとオリヴァの場合

前回、フォアローゼズの話をしましたが、同じテイスト調ながらバーボンではない、これも定番的に有名なジャックダニエルがあります。ケンタッキー州で作られるもののみバーボンとして表記されるに対し、こちらはテネシー州で作られている事からテネシーウイスキーと称されます。この辺りの微妙なニュアンスが葉巻のそれと似て探究心が出てくる訳です。

フォアローゼズもジャックダニエルも基本製法は変わりません。大きく言えば80度以下のアルコール蒸溜で内側を焦がした樽で最低2年以上寝かせたものになります。ただ、ジャックダニエルについては、一番最初の段階である、いわゆる原酒を木炭でろ過する製法を用いています。なので他のバーボンとはちょっと違う独自のテイストが感じられます。

前回はローズに対してオリヴァ セリーO No.4を一つの組み合わせとして書きましたが、オリヴァでジャックの場合ならどうかと少し考えてみました。多くの工程を経て複雑なテイストを醸し出すジャックには、オリヴァのV ダブルロブストなどがいいかもしれません。たまたまオリヴァシガーで考えただけではありますが。

フォアローゼズ と オリヴァ シガー

突然ながら私は無類のバーボン好きですが、種類の多いシングルモルトの愛飲家のように深くこだわる事はありません。もともとバーボンはそういうものかもしれないです。手元にあるバーボンを飲む。といった感じでしょうか。

日本でも定番的に有名なひとつにフォアローゼズがあります。読んで字の如く、4つの薔薇がブランドマークです。

ブランドネームの由来はいくつかの諸説があります。最もそうなのかのかなと思われるのが、創業者の名のローズ、その兄弟と子息4人を合わせてフォアローゼズという諸説です。ただ昔聞いた別の諸説では、創業者が想い焦がれていたある女性に、あるパーティーの誘いの約束をします。もし彼女が胸元に薔薇をしていれば彼の想いを受け入れる、なければ残念という設定ですが、彼女は薔薇をさして登場したという事です。その時、彼女がさしていた薔薇が4つの薔薇であったことが、ブランド名の由来との諸説です。

少し長くなりましたが、テイストは実にマイルド。バーボンでは最もマイルドなクラスでしょう。女性にも好まれる理由としてそれもあると思います。

このマイルドなバーボンには、同じく上品でマイルドなオリヴァ社の O シリーズの葉巻が個人的にはピタリときます。なかでもオリヴァ セリーO No.4 のコロナシガーが、ローゼズと交互に楽しむにはベスト感があります。

そう、ロブストというよりコロナ感です。このフォアローゼズは。イエロー、ブラック、プラチナあたりがメジャーですが、私はイエローで十分楽しめます。

New シガーの選定

しばらくぶりに纏まった数の新しい葉巻を申請しようかと、ここしばらくリサーチを続けています。
日本は米国などと違い、販売にあったっては一つ一つ申請、認可を取らなければなりませんので、なかなかどれもこれも取り敢えずというわけにはいきません。膨大な資料になってしまうからです。

新しいサイズのボリバー、フォンセカやトリニダッドもほぼ決めています。また香りでは新しくバニラフレイバーを加えようと、フレイバーシガーでは確かなCAOで検討しているところです。
あとは定番どころでサンルイレイや、ニューヨーカーに定評のある葉巻のナットシャーマン、ニューヨーカーというより世界的にですが。これらのラインアップを整理中です。

またキューバシガーの定番中の定番である、モンテクリストの主要ナンバーシリーズのドミニカンバージョンを入れてみようかとも検討しています。
これらはシェイプ的に違いも結構あり、なかなかおもしろいのではと思っているところです。

準備は順次進めていますが、全てが完了するまでは結構な時間を要する作業なので、早くとも夏頃でしょうか。夏に間に合えばいいのですが・・

葉巻の光沢や色調

葉巻の工程には熟成期間が必ずあるわけですが、例えば果物が初々しいグリーンから古くなるにつれて茶色く変色していくのと同様に、葉巻に使用する葉も初期の緑色から茶系色に変化していきます。自然物を熟成発酵させていくので、光沢や色合いも多種多様になります。そのあたりが葉巻の楽しみの一つにもなります。極端な言い方をすると100%同じシガーはないと言えることです。もちろんコイーバシグロIならシグロIの色調、モンテクリストAならAの色調と各工場でカラー指定はされていますのでそのあたりの統一感は当然あります。様々なカラーのシグロIがあるとおかしいですから。

よく耳にするマデュロ(マデューロとの表現もあり)がありますが、色調的には最もダークな部類です。これよりダークになるとオスキュロ(オスキューロとの表現もあり)となります。
コイーバペクノティンがナチュラルカラーに対してコイーバペクノティンマデュロはダークカラーといった感じです。

ところで肝心のテイストですが、マデュロやオスキュロクラスのダークなものは別として、実は色調とテイストが必ずしも比例するわけではありません。なぜなら外側を覆うラッパー部分のカラーであって、味わいを左右する大半の部分は包まれている中身部分だからです。各社ともより美しい色合いや光沢具合のラッパーを使用し見てくれをよくしていますが、テイストは本来各メーカー毎のこだわりや方針がありますから、あくまでも中身のブレンドが重要となります。

しかしながら人が感じるイメージもかなり左右するとも言えます。例えばモンテクリストのホワイトシリーズなどは見た目が大変美しく映えていますので、やはりテイストもそれなりに期待しますし、プレゼント用などの場合も見栄えがよい為、チョイスしやすいなど、色合いもやはり大事なんでしょう。一般的なシガーと、モンテクリスト ホワイトコートを比べられると一目瞭然だと思います。

決算月

我が社は3月ではありませんが、日本の多くの企業は大小に係わらず3月末決算が見受けられます。本日は確かプレミアムフライデーと称される日ですが、実際の業務はさておき、気分として今日15時から退社される方は少ないでしょう。むしろ業務が一定範囲で落ち着いた頃、各部署毎で小宴ならぬ缶ビールで乾杯といった感じではないでしょうか。まあ好きな方はその後に結局繰り出すのでしょうが。私もそうなのでとても偉そうな事は言えません。

形式的には本日はまさに月末な訳ですが、実務的エリアの方々からすれば、むしろ4月に入ってからが、データ集計・整理・精査・報告書作成などといった業務がしばらく続くしんどい月でもあります。
昔は灰皿を机に置き、タバコの山を築きながら当たり前のように仕事をこなしていた頃もありましたが、現在ではありえないでしょう。その流れの過程で吸う時、吸わない時の棲み分けが徐々に構築されていったように思います。

多忙な後の夜長にはロブストサイズの葉巻を吸います。コロナなどと比べてやはりドローがスムースなせいか心身とも実にゆったりできるサイズのシガーです。今宵私は決算月ではありませんが、達成感が溢れている街に便乗してモンテクリスト プラチナロブストを贅沢に楽しみます。