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Cohiba Miniature

かなり前になりますが、ティン(缶)シガーのラインアップに新たなコイーバを加えようとリサーチしていた際、今一つピンとくるものが見つからずにどうしようかと考えていたところに登場したのが「コイーバ ミニチュア」です。

実はその存在は以前から知っていたのですが、かなりの細さのシガリロサイズで初めから対象外にしていました。
ただ、色々なジャンルの人物などから要望など聞かされているうちに、まあこういうものがあってもいいか、という事になり加えてみる事にしたシガーです。

1本あたり約1gと完全にシガリロ状態ですが、通常のティンシガーと同様、1本毎にセロファンコーティングされ、そのあたりのシガリロとはちょっと違います。一定水準を保つプライドを感じさせる「COHIBA」といったところでしょうか。

味わいは、と考えるうちに終わってしまうサイズですから細かいことは書きませんが、なんであろうと私はコイーバだ、という方にはいいかもと思っていましたが、フタを開けてみれば今では数多いリピーターを持つ人気商品の一つとなっています。

Christmas cigar

よくこの時期になると、「クリスマスにお薦めの葉巻はなんでしょう?」という質問といいますか、問合せのようなものを受けますが、プレゼントならともかく、「クリスマスに吸うお薦め」というシガーはピンと来ないのが正直なところです。

プレゼント用であれば、ダイヤモンドダストをイメージさせるガラスチューブ入りであったり、ホワイトクリスマスを彷彿させるホワイトチューブに包まれたものであったりなど、それなりにはあるのですが・・

ただ一つ、これは個人的な嗜好ですが、この時期はモンテクリストホワイトコートなどのように、明るい色のラッパーをもったシガーが増えるのは考えてみると確かにそうです。テイスト的にも見た目通りスムースでしつこくありません。深々とした寒さの中でスムースなドローを持つシガーは癒しをもたらしてくれます。

日本は特に四季というものがあるので、実は季節ごとに種類を自然と選ぶようになっているのかもしれません。

あらためて、 ナイスシガー、  コイーバ ブラック ロブスト クリスタル

米国常駐の仕入マイスター(なぜか某大学の海洋学教授でもあります)に手配していたコイーバ ブラックロブストを改めて紹介できればと思います。

1本毎にクリスタルケースに格納されたそれは、プレゼントとしてもおそらく無難に乗りこなす容姿を持っています。
筆べき内容はそのテイストですが、キューバ産とは違う、ドミニカ共和国産コイーバ特有の上品さを改めて感じます。
スタートから序盤はクリーミーさを、中盤からはカラメル系とコーヒー系を織り交ぜ、ほのかな旨みを安定して味わえるナイスな一品です。

コイーバ=キューバ、というより葉巻=キューバと譲らない方は確かに多く、またその良さは言わずと認識するところですが、「レッドドッツ」と称されるドミニカンコイーバの良さを探らないのも、また勿体無い話です。これを機に、フラットな感覚でドミニカンコイーバが持つ良さを感じるのも悪くないのです。

コイーバ ブラック ロブスト クリスタル。 いいものは、いいです。

葉巻分解 “ラッパー”

葉巻の全体イメージをつかさどる重要な部分といってもいいでしょう。
実はそれ自体にはさほど重要な要素はありません。香りを作り出すわけでもブレンドに大きく影響するわけでもなく、最終的に全体がくずれないように包める部分です。

ただビジュアルのインパクトは重要になります。例えば色味や光沢具合などです。従って結果的に同じ葉タバコでも最も丁寧に扱われた部分を使用するのがほとんどです。
専門的にはシェイドグロウン、つまり日陰で育成させたたばこで、直接太陽光に触れる事から守りながら作られる葉タバコになります。
こうする事で色合いも整い、美しく、ぬめった感のあるあの独特な光沢のある葉タバコができるわけです。
Corojoと称される部類の葉が大半を占めます。

喫煙シーンなどによりますが、例えば華やかなドリンクパーティーなどでは、ダビドフやコイーバを意気に吸うよりも、
ラッパーの色合いが美しいモンテクリストのホワイトシリーズを嗜む方が、タキシードにもマッチして個人的には好きです。

品格ある葉巻 オリヴァ

その昔キューバより亡命し、長い苦難を乗り越えニカラグア産のトップブランドとして君臨することとなったオリヴァは、Cigar Aficionadoなどのレーティングでも高い評価を得ているブランドです。

メジャーなものでは、
・セリーOシリーズ
・セリーGシリーズ
・セリーVシリーズ

などがありますが、総じて立ち上がりから中盤にかけて安定した旨みと喫味が感じられ、中盤以降はいい意味で個体差を楽しめる実力派シガーと言えます。それぞれにカカオやラム、カラメル系の大人の甘み、上質な木質系の喫味、コーヒーの味わいなど飽きる場面がむしろ少なく感じるのがオリヴァでしょう。

安価な「フロール・デ・オリヴァ」などでも、コストパフォーマンスの良いものがありますが、セリーシリーズであればまず「No」と感じる人はいないでしょう。

綺麗なラッパーとたっぷりとした白煙に、他とは違うダビドフのような品格を持つ、いい葉巻です。

Romeo y Julieta Reserva Real

ロメオ イ ジュリエッタ レゼルブのみならず、同じくロメオのロメオズ、モンテクリスト メモリーズなどもティンシガーの元来スタイルである10本ティンパッケージから6本ティンパッケージに変更となりました。米国内でもトライアル的に変更を行っているところはあるようですが、どうも6本パッケージがポケットに収まりやすいという理由がメインのようです。

確かにプリストサイズのコイーバペクノティンやオリヴァ Oティンなども同様のサイズで持ち運びに高評判なことから、この広がりはメジャーになりそうです。

Romeo Y Julieta Reserva Real

Romeo Y Julieta 1875 Romeos

Montecristo Memories

ホンジュラスの葉巻

少し前になりますが、サッカーの試合でホンジュラス代表と日本との戦いがあり、暫くその試合を見入りながらホンジュラスも結構強いのかと、サッカーにさほど詳しくない私は思って見ていました。
調べてみると、この時点で世界ランキングは84位と、(ちなみに日本は49位)なるほどそこそこの水準なんだと遅まきながら理解したところです。

葉巻で言えばランキングトップはキューバ産という方が多いでしょうが、ホンジュラスシガーをご存知でしょうか?まず距離ですがキューバと目と鼻の先で人口は700万人ほどです。
実は葉巻の生産能力としては最大のドミニカ共和国に次いで2番目の位置付けにあります。その殆どはキューバの種により育てられ、育成方法もキューバで行う生産工程を順守しているので、ほぼキューバ産といっても言い過ぎではないかもしれません。

地理的には山岳や高原、平野とバラエティに富んだ地形を備えている事もあり、幅広い要望に対応できる地理的な優位性も持ち合わせ、中にはキューバ産を凌ぐシガーもあると聞きます。
ここ10数年ほどで飛躍してきた感もある地域です。ご存じなかった方は私のサッカーと同様、一度興味を持たれても損はない生産地の一つです。

ロメオ イ ジュリエッタ(フリエタ)

コイーバやモンテクリストと肩を並べる歴史あるメーカーの一つ。

イギリスのチャーチル首相が好んだロメオ イ ジュリエッタ チャーチルは同社の代表作の一つ。チャーチルサイズもここからきている。その他、セドロに包まれているセドロデラックスシリーズや、白と赤のチューブに格納されたNo.1,2,3など有名なシリーズを多く保有している。総じてアロマが深く豊かなものが多く、ディープな支援層を持っている。

スモールシリーズではペティコロナスなどがあるが、同サイズではドミニカンロメオシリーズが出しているロメオ イ ジュリエッタ ロメオズジュリエッタス、レゼルブやモンテクリスト ホワイトシリーズなどがその手軽さからメジャーになりつつある。

葉巻は熟成か否か

ボジョレーヌーボのような出来立ての葉巻がいいのか、それとも何年も寝かしたビンテージ物がいいのか、これもよく聞かれる事です。結論から言いますとワインと同様にどちらもそれぞれ良いという事でしょう。
葉巻を個人的に寝かせるという事は、結局は自分の好みの湿度で時間を掛けて安定させるので結果的に自身で楽しむ分には最良のコンディションになる為、ビンテージがいいとなるのだと思います。

日本という国は四季がはっきりとあり、温度・湿度の変化が大きい国なので、客観的に見れば長期保存にはあまり適した環境とはいえないでしょう。
葉巻の保管維持には70%程度が理想の湿度と言われますが、日本の梅雨時期などは100%近い期間もあり、真冬などは30%もないでしょう。当然気温も大きく違います。想像してみると分かり易いのですが、この変化で葉巻が膨らんだり縮んだりを繰り返しているとダメージが蓄積していくのは容易に想像がつきます。もちろん、まるまる外気に触れる状態で保管する事はないので極端な説明になりますが。とはいえ、ヒュミドールで保管していても四季の変化は伝わりますのであまり長期はしない方がいいと個人的には思います。

米国経由の南米産シガーは製造工程が整っていることもあり、キューバ産と違いほぼセロファン包装されているのが特徴です。日本という特性で考えれば、好みの状態まで持っていく熟成時間には影響が出ますが、保存における影響が少ないセロファン包装がベターだと思います。

最後に現地の製作者の多くの方々は作り立て、つまりフレッシュな葉巻が実はとても美味しいよと言っています。

フォンセカ

創業者はF・E フォンセカ。1891年に創業。
以来、葉巻を一つ一つホワイトペーパーで包んでいる事で有名。総じてソフトな感触で扱いやすいため、葉巻ビギナーにも入りやすい老舗ブランドです。

最も有名なところでは「フォンセカ デリシャス」で、葉巻を嗜むものでこれを知らない人はいないであろう有名な一品。
含んだ感じもやはり軽く、指でつまんでいてもその柔らかさは他と容易に区別がつくやさしさを全体的にまとったシガーでしょう。

季節でいえば春から夏に似合うフィーリングの葉巻です。