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一年ぶりのフィリピン

妻と恒例の夏のダイビング旅行でフィリピンに行ってきました。

毎年少しは違った場所に潜りに行こうと、いつも話しだけはするのですが、旅費と時間を考えるとフィリピンのそれもアポアイランドになってしまうのです。
結果として三年連続でアポアイランドで潜ることになりました。

アメリカ西海岸からアポアイランドに行くためには、まず成田経由でマニラに入ります。
マニラで一泊して次の日、国内便でネグロス島のドマゲッティまで一時間少し、そこからホテルの送迎車で30分位でアポアイランドの見えるダウインという町に到着します。
ここをベースにアポアイランドに潜りに行くのです。

アポまではバンカボートで30分から40分ぐらいです。
アポでは午前中に2本潜り、ランチを島で食べた後午後に軽く1本潜ってからホテルに帰る、というパターンが基本です。

アポアイランドの周りは禁漁区になっており、魚の数もサイズも最高です。
銀ガメアジの群れの中を潮流に乗って、流れながら潜るのはアポアイランドならではのダイビングです。
アポでのダイビングのもう一つの楽しみは、島に上陸してのランチです。
数年来の付き合いのダイブガイドが、新鮮な魚を手配してくれ、それを現地の人と同じように焼き上げてご飯と一緒に食べるのです。
過去には現地で取れたマグロの腹身(いわゆるトロです)をBBQにして、豪快に手でちぎりながら食べたのですが、今回はなんとマグロの背びれの付け根でした。
生まれて初めて食べたのですがマグロの背びれの部分は、トロ以上に油が乗っており歯ごたえもあり最高でした。

ダイビングを終えた後は、ホテルに戻りフィリピンの国民的ビールサンミゲールを一気に飲み干します。
二本目のビールを開ける前に、持参した南米産葉巻に火をつけるのです。

今回はオリバペルドモをシガーケースに入るだけ(何とか6本入りました)持ってきました。
海風を受けながら水平線に浮かぶアポアイランドを背景に味わう葉巻は最高の時間を作り出してくれました。

完璧な午後

今日は大学の仕事を早めに切り上げ、夕方の4時には家に帰ってきました。
妻が帰宅するまではまだ少し時間があったのでオリヴァセリーVに火をつけました。

中庭の芝生の上でごろごろしている猫を見ながらゆっくりと葉巻を味わいました。
季節的には丁度春と夏の間、熱くのなく寒くのないこの時期は、外で葉巻を楽しむには最高の季節です。

それにしてもオリヴァセリーVという葉巻は本当に美味しい葉巻です。
ほのかな甘さと完璧ともいえるドローが、葉巻本来の持つ深い香りを最高の感覚で楽しませてくれます。

庭の椅子から宙を仰げは少し陰りのある雲と初夏を感じさせる深い蒼色の空。
南米の大地で育った最高のタバコの煙。
これらが微妙に混じりながらゆっくりと時間の中に解けていきます。

日々の忙しい仕事もいろんな思いも、この瞬間には手品のように流れ去り、自分だけに許された時間が訪れるのです。

芝刈りと葉巻

アメリカの家は日本の家に比べて数倍広く、下手すると十倍ぐらいの広さがあります。
田舎に行くほどその傾向は強く、私の住んでいるワシントン州東部もその例に漏れず、宅地販売がエーカー単位(4000平方メートル)の敷地だったりします。
中には庭で馬を数頭飼っていたりするのです。

自称都会派の私は、庭いじりなどは時間の無駄だと考え、できるだけ敷地の狭い土地を探して数年前に購入した現在の家は、それでも1300平方メートルの敷地面積があります。

庭の面積を削るため、一階部分の半分をガレージ兼スモーキングルームに変更し、そのガレージ部分(2台分)から大きなカーブを描きながら公道まで出れるように車道を作ったのですが、それでもまだかなりの面積が芝生で占められています。

週末は大抵ポートランドで過ごすので、芝を刈る暇も無く、今年までは近所の中学生に$20手渡して、一週間に一度庭の芝刈りを頼んでいたのですが、今年からは健康のために自分で芝刈りをすることにしたのです。

ホンダ製の芝刈り機を購入し早速芝刈りにかかりました。
ホンダ製の芝刈り機の性能は素晴らしく、勝手に自走してくれるので押す必要も無く、ただその芝刈り機の後ろを軽く手を当てながら歩くだけでいいのです。
これでは全く運動にはなりません。
でも葉巻を楽しむには格好のチャンスです。

先週末もOliva Oを軽くふかしながら芝刈りの時間を楽しみました。
ゴルフと葉巻は良くある取り合わせですが、芝刈りと葉巻もそれなりにいける取り合わせではないかと思います。

サウスキャロライナ

柔道関係の仕事で今日はサウスキャロライナにきています。

毎年恒例の全米柔道協会スプリングミーティングです。
昨年は確かサンディエゴだったと思います。

西海岸から東海岸まで移動すると、ほぼ丸々一日が飛行機と空港で消えてしまいます。
実際に移動している時間は6時間ぐらいなのですが、時差が3時間あるため、西海岸の都市を朝の11時ごろに出ても東海岸のホテルにチェックインするのは夜の10時頃になります。

この時点で体のほうはまだ西海岸時間ですので、丁度夜の7時、晩御飯の頃です。
ところが下手すると殆どのレストランやホテルのバーも平日の夜は10時を過ぎると閉まっており、何も食べれないということになります。

今回も全く同じで、初めての町で夜の11時すぎにビールと軽食を探して一人歩きとなりました。
運よくホテルからそう離れていないところにスポーツバーを見つけ、一息つくことができました。

アメリカの南西部はタバコ生産地でもあるため、喫煙者に対しては寛大で、このバーでもまだ室内喫煙OKでした。
残念ながら持参した葉巻はホテルのスーツケースの中。
こんな時こそシガコネで販売している葉巻ケースが手元にあればと思いました。

葉巻愛好家の分類

葉巻愛好家を分類するとしたら、色々なわけ方があると思うのですが、その一つとして季節に関係なく一つの銘柄だけをこの上なく愛用しておられる方々と、もう一つは季節によって葉巻を選んでおられる方々のグループに分けれる事もできるのではないかと思います。

葉巻の楽しみ方は個人の好みの問題なので、どうこう言うのもあまり意味が無い気もしますが、個人的には季節に合わせて葉巻を変える方が楽しみ方に深みが出るような気がします。

どの葉巻がどの季節に一番マッチしているというよりも、自分なりに色々な葉巻を試しながらその季節感を最も楽しめる一本を探していく、そんな感じです。

これは葉巻の銘柄だけでなくサイズにもいえると思うのです。

冬場暖炉の前で、ゆっくり過ぎて言った人生を考えながら葉巻に火をつけるのならば、やはり最低でもロブストサイズは欲しいところです。
でも、春先にドライブ先の展望台辺りで、新春の緑を眺める際はコロナサイズ当たりが良いのではないでしょうか。

葉巻愛好家の中には、どのようにして葉巻に火をつけるかまで大切にされる方もいらっしゃいます。
杉の葉巻専用マッチで丹念に火をつけるか、それとも最新のトーチライターでさりげなくでも確実に火をつけるか、点火の方法を変えるだけで葉巻の味わい方全体が変わってきます。

大晦日の葉巻

私は年末年始の葉巻は、やはり一年の区切りと新しい年の始まりという事もあり、ヒュミドールから一本の葉巻を選ぶ時かなり考えたうえで選びます。
今年の葉巻は、最近日本でもシガコネから発売することになったOliva Serie Vでした。

年末年始は神戸のホテルに滞在していたので、そこのシガーバーでOlivaに火をつけました。
宿泊客は皆テレビで紅白、もしくは異種格闘技を見ているらしく、シガーバーにはほとんどお客さんもなく、ビールを片手に葉巻をゆっくり楽しむことができました。

こうして年末に、一年間の仕事と自分の人生を考えながら、バーの暗闇に消えていく煙を目で追っていると、来年もがんばろうという気がわいてきました。
ふと気が付くと12時を回っており2010年が始まっていました。
年越し蕎麦ならぬ、年越し葉巻といったところでしょうか。

日本でも近年は禁煙ブームが強まっており、こうしてゆっくり葉巻を楽しむ場所もだんだん少なくなるのではないかと心配です。
せめてシガーバーだけは残してもらいたいものだと思います。
実際アメリカの多くの州では、普通のバーはすべて禁煙でほんのわずかのシガーバーだけが、合法的に室内で葉巻を楽しめる場所となっています。
そのシガーバーもメンバー制のところが多く、簡単にはゆっくり座って葉巻に火をつける場所が無いのが現実です。
日本の大手ホテルには、大抵シガーバーがあり気軽に葉巻が楽しめます。
日本の葉巻愛好家の皆さんはシガーバーに関しては恵まれていると思いました。

ACIDシガー

ついにシガコネからAcidシガーが発売となりました。
個人的には数年前からAcidシガーの存在は知っていたのですが、あまりにもシガーの常識的価値観から外れていたので、興味はあるものの手を出すまでには行かなかったのが本音です。
ある意味では、とても現代的でアメリカンな存在でもあると思います。
これまでのシガーと違ったものを作る、そして違った形でマーケッティングしていく、これほどはっきり割り切っているのも、その葉巻自体に自信があるからできることなのかもしれません。

今回、Acidシガーを扱うきっかけになったのは、この夏のニューオリエンズでのIPCPR総会でした。
IPCPRの会場でAcidシガーのブースに興味持ち、訪問したところ、話が盛り上がり、Acidシガーの担当者からの話しで「この葉巻はこれまで葉巻に興味を持たなかった年代の層にも受け入れられている」「六本木あたりで若者が気軽に味わえる葉巻だ」「結果としてぜひとも日本でAcidシガーを広めてもらいたい」ということになったのです。

夏以来、何度かサンプルで取り寄せたAcidシガーを吸ってみましたが、先進的なイメージと独特の唇に絡みつく甘さ以上に、その作りこみと葉巻としての完成度の高さには感心しました。

CAOフレーバーをすでに楽しんでおられる方はAcidシガーに何の抵抗も無いと思います。
今までにない葉巻をお探しの方も、試してみる価値はあると思います。
葉巻がはじめての方にも、このAcidシガーは勧められると思います。
Acidシガーの広報の人によると「Acidしか吸わない」そんな葉巻人もアメリカには結構いるそうです。

クリスマス秒読み開始

アメリカでは感謝祭の次の日から一斉にクリスマスセールスが始まり、街のあちこちにはクリスマス飾りのライトがつけられます。
そのメインは、町の中央広場にすえられた30Mぐらいの杉の木の周りに集まり、クリスマスのライトアップをカウントダウンしながら待つことです。
私も今年はポートランドの中央広場で、CAOを燻らせながらライトアップを眺めていました。

感謝祭はいつも11月の最後の木曜日と決まっていますので、セールスが始まる金曜日は小売業界でブラックフライデーと呼ばれています。
なぜ黒かといいますと、一般小売業者が赤字から一気に黒字に変わる期間の初めだからです。

多分日本もそうだと思いますが、デパートなどは年間の収入のほとんどをこの感謝祭からクリスマスまでの数週間で稼ぎ出すのです。

これはネット販売の小売にも当てはまりますが、ネット販売の売り上げ率が上がるのは金曜日ではなく、皆が仕事に戻った月曜日です。皆さん仕事場から仕事の合間にネットで買い物をするわけです。

シガコネでもクリスマス向けパッケージを多く載せています。

かなり前にこのブログで「男から男に送るプレゼントとして葉巻は最適である」といったこと書いた記憶がありますが、本当にそうだと思います。
気のあった友人と一緒に葉巻を楽しむことで、これまで以上に友情を深めたり、葉巻を通じて新しい友人とであったりすることができるのではないでしょうか。

感謝祭

今日はアメリカの感謝祭でした。

感謝祭には皆家族の元に帰り、テーブルを囲んで秋の収穫を祝うのです。
ちょうど日本の盆もしくは正月のような感じです。

感謝祭の始まりは、アメリカ開拓の初期に海を渡ってこの地に住み着いた移民と、現地のインディアンが、その初めての秋に収穫した穀物を囲んで食したことによります。
アメリカの感謝祭では七面鳥を食べるのが恒例になっており、七面鳥にとっては不幸な日です。
多分今日だけで何万という七面鳥がオーブンで焼かれたと思います。
私も妻の実家に呼ばれ、決まったように七面鳥を食べました。

毎年思うのですが、この七面鳥のオーブン焼きはけして美味しいものではありません。
特に素人が自分の家で焼いた場合、鳥の身がドライになり過ぎ、パサパサしているだけの味気ないものになります。

ポートランドに住んでいた頃は、レストランでプロの作った七面鳥を楽しんでいたのですが、妻の実家が近くにある以上これは仕方がありません。
食事の終わりには皆で近所を散歩するのも毎年のことで、私は持参したPredomoを燻らせながら、煙がみなの迷惑にならないように数メートル離れながら参加しました。

タバコの発祥はアメリカのインディアンで、コロンブスのアメリカ発見によって西洋にもたらされたのです。
その事実を考えれば最初の移民たちもインディアンと一緒に、初めての感謝祭の日にタバコを燻らせたかもしれません。

雨上がりのポートランド

この所、妻の仕事が忙しく、先週末もまた一人でポートランドのコンドで過ごしました。
友人と行きつけのバーで、ビール数杯飲みながら葉巻を楽しむのが最近の私の週末です。

ポートランドも今年から、バーを含めてすべて禁煙になっているのですが、我々の行きつけのバーには屋根つきの野外喫煙スペースがあり、簡単なテーブルと椅子があるのです。
バーで飲み物を注文した後は、そのドリンクを持ってこの野外喫煙スペースに移動して、人に迷惑をかけずに葉巻を楽しむことができるのです。
葉巻を吸っているのは私だけで、他の友人たちは皆タバコを吸っていますが、ゆっくり座ってドリンクを片手に煙をくゆらせるこの場所は貴重です。

この週末はずっと雨で、青空を見る機会はほとんどありませんでした。
でも一度だけ雨足がやんだ時、空に見事なダブルレインボーがかかりました。
別に深い意味は無いのですが、私は思わずその虹に向かってCuba Libreの煙を大きく噴出しました。
虹に消えていくCuba Libreの煙、意味のあるような無いようなそんな週末でした。