シアトルのとんこつラーメン

先週は仕事の関係でワシントン大学に行ってきました。
ワシントン大学はシアトルのダウンタウンから数キロ北にあります。
とても大きなキャンパスで、町に大学があるというより大学が町になっていると言ったほうが正確です。

私の住んでいるワシントン州東部からシアトルに行く場合、標高3500フィートの山越えのルートを通ります。
先週は信じられないことに、すでに標高2500フィートまで雪が降っており、タイヤをスノータイヤに履き替えてのドライブとなりました。

こうしてまでシアトルに向かった理由は、シアトルあるラーメン屋です(もちろん大学での会議も重要ですが)。
数ヶ月前、私はシアトルのセイコーフィールド(シアトルマリナーズの本拠地)の近くで、とんこつラーメンを出しているラーメン屋さんを発見したのです。

基本的にアメリカには日本のようなラーメン屋さんはほとんど無く、日本食レストランの昼のメニューにラーメンがのっている程度です。
ですから、本格的なとんこつラーメンとの出会いは、アメリカでは劇的なことなのです。

私は大学での会議が終わってすぐにこのラーメン屋さんに向かいました。
店にはまだ数人しかお客がおらず、すぐ座ることができました。

うれしいことに、なんとこの店には替え玉まであるのです。
さて期待のとんこつラーメンの味ですが、80点というところでしょうか。
まあアメリカでこの味なら合格点。
ところでラーメンと葉巻、これはかなり無理のあるコンビネーションでしょう。

この日、葉巻に火をつけたのはシアトルから250km南に走って、ポートランドのコンドに戻ってからでした。
この日の走行600kmでした。

スモーキングルーム

今週に入ってから、外気の温度が外で葉巻を楽しめる限界以下になったため、八割がた完成しているガレージ兼スモーキングルームで葉巻を吸っています。
妻の実家からもらった、まだ十分使えるソファーを排気口の真下に設置して、車の雑誌などを眺めながら煙を天井の排気口に向けて噴出しながら、今年は寒くないと一人喜んでいます。
将来はこのスモーキングスペースに、趣味で集めている1:12スケールのモデルカーと、旅先で購入しているHard Rock Caféのハリケーングラスを並べようと思っています。
これらのハリケーングラスには、購入したHard Rock Café の地名が入ってます。
Manila, Las Vegas, London,  Bangkok, など、過去に旅した土地の名前を見ながら、あんなこともあったこんな事もあったなどと考えながら葉巻を楽しむのも、冬の寒い夜には良いんじゃないかなと思うのです。

三日ほど続けて葉巻をこのスペースで吸ったのですが、ひとつ問題が出てきました。
それは葉巻の匂いがガレージ内に残ることです。
多分、煙の成分が壁や天井についてしまうのでしょう。
そこで残ったタバコの煙の匂いを消すために小型のオゾン製造機を購入しました。
まだ手元に届いていないのでその効果はわかりませんが、かなり期待できると思っています。

暖炉に火を入れました

昨日の夕方久しぶりに妻と夕方の散歩をしました。
この土地に引っ越してきた2年ほど前は、毎日のように夕方になると葉巻を片手に妻と散歩していたのですが、近年はお互いの仕事の時間の関係で夕方の散歩もお預けでした。

夕方5時ごろに外に出ると空気はもう冷え切っており、葉巻を持つ手に手袋が欲しくなるほどでした。
1時間ほど近所を歩き回って、丁度Rocky Patel 1992 Toroが燃え尽きる頃に家に戻ってきました。

冷えた体を温める為、今季初めて暖炉に火をつけました。
アメリカの最近の家の暖炉はガス式で、電気をつけるように壁のスイッチを入れるとボンと音がして暖炉に火が付きます。
昔ながらの薪を燃やすタイプの暖炉もありますが、便利さと環境問題を考えるとこのガス式暖炉の方が時代にあっています。

家の猫にとっては始めての暖炉経験で、ガラス越しに燃えるガスの炎を興味津々で眺めていました。
こうして暖炉の火を見つめながら葉巻を吸えたら最高だと感じましたが、リビングルームで葉巻を吸うことは、理解ある妻といえども許してくれないだろうと思います。

今年中には完成させる予定だった、1階のスモーキングルーム兼ガレージは8割完成しましたが、まだ床とガレージドアの設置ができていません。
でも壁、天井、ライト、空調設備、排気装置の取り付けはすべて終わっているので、車は入れれませんが葉巻を吸うことに関しては問題ありません。
安物のカーペットでも敷いて、椅子とテーブルを備え付ければ今年の冬は乗り切れます。
将来はこのスモーキングルームに小さな暖炉を設置するのも良いかもしれません。

冬の気配

今朝、家の芝生にうっすらと霜が下りているのに気づきました。
秋と思っていたのもつかの間、知らないうちに冬の気配がすぐそこまで来ています。

私の住んでいるワシントン州東部に雪が降り始めるのは、早くても12月に入ってからですので、まだ雪の心配はありませんが、気温だけは確実に下がり始めています。
つい最近まで、喜んでベランダに出ていた猫たちも、今ではあまり日が沈んだあとは外に出たがりません。
日本なら冬になればコタツなどが出てきて、猫はコタツで丸くなるのでしょうが、コタツの無いアメリカでは猫はどうするのだろう、などと意味の無いことを考えながら冷えた夜空に消えていく葉巻の煙を目で追っています。

私の場合、季節によって楽しみたい葉巻の種類が変わります。
暑い夏場は少し軽めのコネチカット、もしくはカメルーンラッパーの葉巻に手が伸びましたが、気温が下がってくるとなぜかフルボディーの葉巻、たとえばLa Gloria Cubanaなどが欲しくなります。

風邪を引いてしまいました。

数日前から寝起きの際に少し鼻が詰まっていやな感じはしていたのですが、今朝明け方には明らかに風邪の症状が出ていました。
この週末はポートランドに行く代わりに、近所で行われるホップ祭りで新鮮なビールを楽しむ予定でしたが、それも中止で家で休養です。
咳はあまり無いのですが、さすがに葉巻に火をつける気にはなりません。
早く風邪を治して葉巻を楽しめる体調に持っていくためにも、今週末は家でじっと我慢です。

私はいつも風邪を引いたらマクドナルドのビッグマックを食べることにしています。
普段はその高カロリーゆえに避けているマクドナルドですが、風邪を引いて食欲が落ち体のカロリーを吸収する力が落ちている時に、カロリーを簡単に取り入れることのできる食事のひとつだと思うのです。
ビッグマックと大量の水、もしくはスポーツ飲料水、それに亜鉛を含んだミネラル剤で風邪を治します。

風邪が治るまでは葉巻もビールもお預けです。
皆さんも風邪を引かないよう体に気をつけてください。

月見

ポートランドには、全米でもっとも美しいとされる日本庭園があります。
実はポートランドで十年近く過ごしているのに一度も行ったことがありません。

日本に一時的に戻る時はいつも京都の寺や日本庭園を見て回る時間をとるのですが、不思議とポートランドの日本庭園にはいちども足を運んだことがありません。
アメリカ人が作った日本庭園というのはどうも外国人の握る寿司と同じで、何か少しずれているような気がしてあまり興味を抱かせないのだと思います。
しかし最近では寿司も“Sushi”となり、メキシコ人の握る寿司も気にせずに食べていますので、アメリカにある日本庭園を訪れてみるのも悪くないかもしれません。

毎年10月にはこのポートランド日本庭園で、なんと琴を聞きながら月見が行われるのです。
月見をする人など現在の日本でも少ないのではないでしょうか。
案外アメリカの日本庭園のほうが日本的だったりするのかもしれません。
琴を聴きながらの月見も良いかもしれませんが、今の私は葉巻を燻らしながらの月見になってしまうと思います。
多分日本庭園内は禁煙でしょうから、川沿いの公園でポートランドのビルの合間に浮ぶ月を見ながらMontecristoあたりに火をつけることになりそうです。

運動の秋

秋といえば日本では運動会の季節です。
実はアメリカには運動会を言うものがありません。
その代わりアメリカの高校、大学には学校のスポーツチーム(アメリカンフットボール、野球、バスケ、レスリングなど)があり、そのチームの参加している試合を学生やその地域の人々が週末ごとに出かけていって応援するのが一般的です。

有名な大学のフットボールやバスケの試合となると、もうこれはプロの試合と同じで、全国でテレビ放送され一大イベントになります。
テレビの前に座ってピザ、ポテトチップスをつまみにビールを飲みながら贔屓のチームを応援する。これが一般的なアメリカでのスポーツ観戦の様子です。

いくら自称スポーツファンでも高カロリーのつまみとビールを飲みながら、時々喚起の声を上げて立ち上がるぐらいではどんどん太っていくだけで、多くのアメリカ人はスポーツ選手と正反対の体系をしています。
10メートルも走ったら息を切らすようなスポーツファンが、スクリーンに映る選手の評価をしているのは滑稽を超えて悲しいものがあります。
私もそうならないように朝からウエイトトレーニング、午後には柔道、時間があればジョギングを心がけています。
汗を流した後にはちょっと軽めの葉巻をライトビールと一緒に楽しみます。

Predomo(ペルドモ)

前にブログで紹介したPredomo ESV 1991がようやく日本でも販売できるようになりました。
Predomoは私の一押しでシガコネで販売することになりました。
この葉巻はライトからミディアムボディーにもかかわらず実に深い味わいを持っています。
絹のようにスムーズなラッパーとその作りこみはキューバ産葉巻には無いエレガントな感覚です。
あえて言えばモンテクリストプラチナに似ています。

始めてこの葉巻に出会ったときは一週間ほど毎日Predomoばかり吸っていました。
仕事上私は色々な葉巻を試さなければいけないので、意思に反してPredomo を吸わない日を設定したほどです。
それでもやはり週に一度はPredomo に火をつけています。

クリーミーな煙とバニラにまじったほのかなスパイスの虜になるのは、きっと私だけではないと思っています。
こうしてブログを書いているとまたPredomoがほしくなりました。

明日の糧

今日も仕事が終わってから家のバルコニーで葉巻に火をつけました。
いつもと違うのはジャケットをクローゼットから取り出したことです。
ほんの数日前までは肌で夏の終わりを感じながら、夕焼けに消えていく葉巻の煙を目で追っていたのですが、今日はジャケットなしでは葉巻を楽しむことはできませんでした。

今年の夏は妻の仕事の関係でまとまった休みがとれず、毎年楽しみにしている南の島でのダイビングもお預けでした。
長年南の島で暮らした私は、休暇といえば白い砂浜と椰子の木、それに時間とともに色を変えていくコバルトブルーの海と決めています。

南の島でのバカンス抜きの夏が終わり、こうして東ワシントン州の片田舎で一人、猫を相手に葉巻を吸っているといろんなことを考えます。
過去に訪れたミクロネシアの島、突然のスコール、誰もいない無人島で見上げた満天の空、でも今現実として自分の前にあるのは残り30分ほどになった今日の葉巻。
残り30分、今と向かい合う自分を煙に隠し、過去の過ぎ去りし時間を楽しむことは、私にとって明日からの煩雑な日々を有意義な時間に変えてく糧となるのです。

南米産葉巻

先月ニューオリエンズで開催されたIPCPR総会から帰ってきてから、色々と資料を整理していて考えたのですが、数多くある南米産葉巻もそれぞれが特色を持たせており、その葉巻メーカーの持つ色を日本の葉巻愛好家の皆さんに伝えられたら、もっと葉巻が面白くなると思います。
個人的にはキューバンブランド以外のCAO, Rocky Patel, Oliva, Acid Cigarの4社の葉巻が気に入りました。

CAO はモダンな近代的ないわゆるクールな感じのブランドです。

Rocky Patelは高級感を持たせながらも、イメージ的にはちょっと葉巻の世界では異端児、有名ブランドに自社ブランドで挑戦し続ける感じです。

Olivaは高級正統派。
バンドの雰囲気からすべてにおいてしっかりした葉巻を確実に作り続けるメーカーといえます。

Acid Cigarはまだ日本には入れていませんが、アメリカでは人気の高いフレーバーつき葉巻を得意とするメーカーです。
葉巻メーカーとしては珍しく若者をターゲットとしているため、イメージにはバイクを使用しています。
雰囲気的にはちょっと危険な遊び心といった感じでしょうか。

葉巻として考えた場合これらのメーカーの作る葉巻は、キューバ産葉巻と比べてもひけをとるものではありません。
その場の雰囲気と気分で葉巻のブランドを変えてみる、そんな葉巻の楽しみ方を考えてみるのも面白いと思います。