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日本に住んでいた頃は気にもしなかった桜ですが、海外に長く住むとなぜか桜と日本は切っても切れない関係にあることに気付きます。

ポートランド市の川岸にも桜並木があり、この時期は綺麗な桜を楽しむことができます。

先週末ポートランドのコンドからワシントンの自宅に戻ってくると、昨年庭に植えた桜にぽつぽつと花が付いていました。
自宅に植えた桜の木はまだ2メートルに満たない小さな木なので顔のレベルで花が見えます。

早速、花見と決め付けてモンテクリスト マドュロ ロブスト(まだ日本では販売していません)に火をつけました。
40分ほど5本ある桜の木を一本一本見回りながら葉巻を楽しみました。

桜と日本。桜と思い出。日本の思い出。
そんな感じでアメリカに初めて住み始めた頃のことを考えました。

あのころは確かに祖国をはなれて海外に住んでいると言う切ない感じがありました。

しかし近年では破格の航空運賃やインターネットのおかげで日本との連絡、往復も気軽にできるようになり、海外に住んでいてもあの独特の海外生活の孤独な感じはなくなりました。
おまけに近所のスーパーマーケットではパック入りの寿司を普通に買うことができるのです。
まあこれも時の流れなのでしょうが、少しさびしい感じがします。

そうしてふと思ったのですが、思い出の世界に浸る時には葉巻ほど完璧なパートナーはありません。

ミゲールのヨット

南米のニカラグアといえばオリバなどの有名な葉巻を生産している国です。

私の十年来の親友の一人ミゲールはニカラグア出身です。
彼とは大学院時代に知り合いITバブルの頃には一緒に会社を立ち上げたこともあります。
その会社はITバブルに乗ることなく数年でなくなりましたが、彼との友情はまだ続いています。

ニカラグア出身なら当然葉巻に通じていると考えたくなりますが、彼は葉巻はまったく吸いません。

そのミゲールが一年ほど前に中古のセールボートを購入しました。
30フィートの外洋船です。
ミゲールの予定はこのヨットを完全にレストアして世界一周に出かけることです。

彼曰く男は誰でも一度は大きな夢を持つ、でも人生の中でその夢を実際に実行できる男は数少ない。
彼の場合はヨットで世界を回ることが夢であり、現時点で妻も子供もない彼にとってその夢を達成するのは今しかないということです。

ミゲールの予定では今年の8月には出航することになっています。
果たして本当に予定通りにいくのかどうかはレストアの進み具合次第です。

私も週末に時間があれば彼のヨットのレストアに付き合います。
一日の作業が終わり葉巻に火をつけると煙の向こう側にミゲールと彼の船が何もない水平線を目指して進んでいく様子が浮かびます。

夢を追い続けることができる男というのはどこか寂しい感じがすると思うのは私だけでしょうか。

ラスベガスと葉巻

先週末は仕事でラスベガスでした。

個人的には賭け事に興味がないので、私のベガスでの楽しみは道行く人を眺めることです。

実にベガスにはありとあらゆる容姿の人々がこれまた実に面白い格好で集まってきます。
下手なショーより歩道でこれらの人々を眺めることはここでしか味わえない楽しみです。

なんでもありのこの街は歩きタバコも、歩きながらビールやマルガリータを飲むこともすべてありの世界です。
それにベガスほど葉巻が似合う都市もそうありません。
しかし歩道で歩きながら葉巻を嗜むことは、やはり歩行者の迷惑や安全を考えるとあまり勧められたものではありません。

シーザーズパレスの中には人気のある葉巻バーがあり、そこでシングルモルトとともに葉巻を楽しむこともできますが、この葉巻バー個人的には少し煙たすぎると思います。

そこで私のお気に入りベガスでの葉巻スポットについて書いてみます。

べラジオの向かいバリーホテル正面の歩道沿いの縁石です。
ホテル入り口の植木沿いに丁度いい縁石があり、ここに腰掛けて道行く人を眺められるうえ、べラジオの噴水ショーも真正面から見ることができます。

この場所はバリーホテルが歩道から奥まって建っているため、歩道にかなりの幅があり縁石に座って葉巻を吸っても人の迷惑にはなりません。

仕事が終わってゆっくり一人でこの縁石に座り道行く人々を眺めながらモンテクリストを燻らしていると人々の人生について考えます。

みんな夢を持ってこの世に生まれ、そして現実に揉まれる日常を忘れるためにこの街に来るのでしょう。

この町は確かに人々の欲望と夢とをコンクリートと張子の彫刻で実現してくれるのです。

この町では若い女性は肌をいつも以上に出すことでセレブになり、男性はフェラーリをレンタルしてベガス通りを走ることでミリオネアになることができるのです。

人の人生に夢と欲望があり、そこに現実とのギャップがある限り人は今日もベガスに来るのだろう、そう思いながら葉巻の灰を歩道に落としました。

初めての葉巻

皆さんにとっての初めての葉巻覚えていますか?

私にとっての初めての葉巻は大学院生のころフィリピンで購入した自分の名前入り葉巻でした。

値段は覚えていませんが、土産物屋で前日に注文すると翌日には自分の名前、もしくはイニシャルを入れた葉巻25本がこれまた名前入りの木箱に入ってくるというものでした。

フィリピンには結構いける葉巻もありますが、この名前入り葉巻はタバコの品質から言えばかなり問題がある品物だったと思います。
今でもおぼえていますがこの土産もの葉巻を吸った次の数日は口の中に苦味が残り、葉巻とは実に苦しいものだと思いました。
この25本を消費するのに2年以上かかりました。
その結果、葉巻は数年間吸いませんでした。

数年後、キューバを学会で訪れる機会があり、初めてキューバ産葉巻を味わいました。

キューバ産とフィリピン産葉巻の違いに驚くとともに、葉巻のおいしさを始めて感じたのもこのときです。

アメリカ本土ではキューバ産葉巻は販売禁止されていますのでキューバ産は手に入らず、始めは仕方なしに恐る恐る南米産の葉巻を購入しました。

そこで私にとって葉巻、二度目の感動が訪れます。
南米産はとてもいい。物によってはキューバ産よりおいしい。これは正直な感想です。そして今日もヒュミドールを眺めながら今夜はどの葉巻にしようかなと悩む今の自分ができました。正直、葉巻に対する幅が広まった印象です。

今日も先ほどから今夜の一本はOlivaCAOかで悩んでいます。一日に2本消費すると妻に怒られますので。

シガースモーキングルーム

現在、ワシントンの自宅に葉巻を吸うための部屋を増設しています。
正確に言うと現在住んでいる家の一階部分を車二台分の車庫と妻のエクセサイズルームにリフォームしているのです。
車庫部分に日本で言うところの四畳半ぐらいのスペースをとり、そこをシガースモーキングルームとして利用できるように設計しました。

室内で葉巻を吸う場合、やはり煙の問題が一番なので、このスモーキングルームの天井にはファンを二台取り付けて煙を直接外部に吸いだせるようにしてあります。

完成時にはこのスペースにソファーを置きガレージにある自分の車をながめながら葉巻をエンジョイできるようになる予定です。
さて、リフォームに関してですがアメリカではDIY(Do it yourself)も半端ではなく、基礎の大工工事から電気の配線、内壁、床板の設置、トイレと水道の配管、もちろんペンキ塗りまで、すべて自分でやってしまうのです。
私も今回のリフォームに関しては内壁以外はすべて家族総出でやりました。

昨年夏に始めたこのリフォームも後は床板を張ってペンキを塗れば完成です。
本当は今年の冬までに完成させたかったのですが、半年以上遅れてしまい、寒かった冬ももうすぐ終わります。
今年の冬は寒かった。でも寒さをこらえて葉巻を吸うのも今年限りだ、そう思いながら今夜もロッキーパテルに火をつけます。

アメリカ便り

アメリカ本土でシガーの手配の担当者です。
「アメリカ便り」として本日よりシガコネのブログを担当します。
アメリカ最新のシガー情報、日本との違いなどを中心に情報発信していければ幸いです。

私は純粋な日本人でありますが日本を離れて30年、
ほとんど日本語を書くことがありませんので、このブログの文法、言い回しなど
時々おかしいと思われることもあるかと思いますが、突っ込まずに読んでいただけると幸いです。

最近のアメリカといえばオバマ大統領の“CHANGE”と100年に一度といわれている不景気でしょう。
私もこんな不景気で葉巻が売れているのだろうか!?と不安になり、
葉巻の仕入先に先日電話で問い合わせてみました。

驚くことに「卸しレベルではまったく変化なし」とのことでした。

確かに不景気になると皆さん節約に走りますが多くのシガースモーカーは他で倹約しても
葉巻の予算は削らないそうです。

確かに私もガソリンのグレードは落としてもシガーのグレードは落としていません。
昨夜も外に飲みに行くより、静かに葉巻をくゆらす方が安くつくといいながら
家のベランダでOliva Seri Oに火をつけました。

たばこ専門紙「緑新聞」に紹介されました

当社の「シガーコネクション」事業が、たばこ専門紙「緑新聞」で紹介されました。
記事の内容を抜粋して紹介します。

midori.gif
世界最大の葉巻消費国・アメリカ市場に流通販売されている、ドミニカ共和国 、ニカラグア、ホンジュラスなど中南米産の高品質な葉巻を、日本国内でも輸入・販売しようと(株)ヒルズインターナショナルが、本格的な活動を開始した。<–略–>
同社が自主流通銘柄圧かいで、国内販売する葉巻ブランドの特徴は、日本国内では未販売の商品であることと、キューバ産葉巻と同一ブランド名の商品も、取扱いアイテムに含まれていることが挙げられる。

「アメリカ市場に長い間、流通販売されてきた葉巻であり、味わい、風味、巻き、リング、どれ一つとっても他のブランドと比べても決して劣らない」と説明する。

同社が現在、取扱い中の葉巻ブランドは、ドミニカ共和国、ニカラグア、メキシコ産などのボリバーコイーバCAOフォンセカモンテクリストパルタガスパンチロミオYジュリエッタ(いずれも1本480円からの価格帯)などが揃っている。また今月初めからも、①トリニダッド、ブランドの投入も計画されている。
(緑新聞 2008年3月5日号)