フルーティーな葉巻

葉巻は苦いイメージやきついイメージがあるからどうもね、と苦笑いされる事もなくはありません。いや、そこそこあります。確かにタバコのようにおいそれと試す機会もなければ購入する場面もない訳で、ある面しょうがないと思います。よさの無理強いはなんであれあまりよく感じません。ですのでそういった際はそうだね、と微笑んで過ごすようにしています。

逆によく聞かれるのが甘い香りやテイストのシガーです。これは葉巻本来の持つ甘さとフレイバーを施したものと二分されますが、後者の方、いわゆるフレイバーテイストを求める方が問い合わせでは圧倒的に多いです。幼少期の頃のお菓子タバコ的な、ハッキリとした甘いテイストをなんとなく求めるのはノスタルジックなものもありそれはそれでなるほどと感じます。また実際、葉巻本来の持つ甘さを自分なりに実感するには相当数の葉巻を試さないとまず違いが分からないですし、そうなってくるとベテランスモーカーの域かと。

聞かれるようで今まであまり聞かれなかったのですが、先日フルーティーなシガーについて聞かれました。前述同様、フレイバーがないことはないのですが、こちらは甘系と違って種類は限られてきます。といいますか聞かれた感じはむしろ葉巻本来のというカテゴリーでしたので、あまり吸われない方にその感覚がわかるかどうかとは思いましたが、王道コイーバの中からシグロ3とコロナ・エスペシャルを薦めてみました。

嗜好品ですので最後は個々人でどう感じるかになるのですが、いずれもやさしく、文字通りフルーティーさを感じるシガーだと思います。シグロ3辺りになるとかなりの時間じっくりと楽しめるので、広いカウンターのバーでゆっくりいきたいものです。私はいつもバーボンでやりますが、皆さんはどれと合わせるのでしょう。

フルーティーな葉巻が気になりだすのは、間もなく春がやってくるせいでしょうか。

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