気候変化と葉巻

今年の夏のアメリカ北西部は異常に気温が低く、6月半ば過ぎというのに朝は吐く息が白いくらいです。

アメリカの学者の間では、温暖化(Global Warming)という表現はあまり使われず、気候変化(Climate Change)という表現が一般的です。
温暖化ガスにより地球全体が数度暖かくなるのではなく、温暖化ガスのため、これまで保たれていた大気間のバランスが崩れ、雨の多かった地域はより雨が多くなり、乾いた地域はより乾いてしまうなどの変化が起きるのです。
我々が経験上知っている気候という物の状態が根本から変わってしまうのです。

これまで当然と考えられていた有名なサンフランシスコの霧も、近年は発生回数が減少の一歩です。
専門家の間では、カリフォルニア北部の霧はだんだんと無くなっていくと予測しています。

ちなみにアメリカ西海岸に生息する世界一大きな木セコイアは、この霧から成長に必要な水分を吸収します。
霧の回数が減れば、当然セコイアが同じ場所で生存することは難しくなります。
霧がなくなるということはセコイヤの絶滅を意味するのです。

葉巻に使われるタバコは南米の国々で生産されています。
タバコの良し悪しはその土地の土と気候による場合が大半です。
気候変化は世界規模で起きています。
現在タバコを生産している地域が極端な雨量の変化などにさらされた場合、今我々が何も考えずに楽しんでいる葉巻の生産量が大きく減ったり、その質が悪くなったりする事も大いにありえる話です。
皆さんが次の葉巻に火をつけるとき地球環境問題について考えていただければ幸いです。

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