よい葉巻って?

「いい葉巻とそうでない葉巻はどう見分ければいいんですか」といった質問をよく受けますが、「〇〇銘柄が旨い」「〇〇産がよい」というのは個々人の嗜好であって、この問いのニュアンスとは違います。

マシーンメイドとハンドメイドの違いは多くの記述があるので細かく記しませんが、ハンドメイドである事は言うまでもありません。

私は日本人なので、例えば極上の玉露茶はまろやかで美味しいという発想と同じものだと思います。最近では辛味系が流行っていますが、仙台の「かんずり」などもそうで、選りすぐった唐辛子などを熟成させることによって旨みが増し、辛味の中にまろやかさを感じる。葉巻もこれと同じです。

選りすぐられたタバコ葉は、玉露に使用される葉と同じように、豊かな香りと旨みを持っています。得てしてこういった代物は全てデリケートで、人の手によって丁寧な製造段階を踏んでいくので、マシーンと違い特有のしっとり感もあります。

また、これらの葉は熟成期間を持たれるので、まろやかさも併せ持ってきます。余談ですが、この熟成過程でニコチン等が減少することにより、きつく感じさせない独自のまろやか感が出ると言われています。

これらを考えると、個々人の好みではなく、純粋にいい葉巻とした見方であれば、ハンドメイドシガーで値段はそれなりのもの。と、やはりなってしまいます。一番摘みがまず一番よいお茶に使用されるのと同様に、いいタバコ葉はまず一番よい葉巻に使われるということです。

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