夏休み

七月半ばといえば日本では夏休みの始まりの季節だと思います。
私は中学校まで日本の学校教育を受けていたので、約一ヶ月の夏休みを楽しみにしていたのを覚えています。

一つ嫌いだったのが夏休みの宿題です。
どう考えても休み中に宿題をすることは、休みというコンセプトに反すると子供ながらに考えていたのを思い出します。
確か小学校 高学年の時だったと思いますが、どうせ宿題はしないのだからと思い、学校からの帰り道、先生方からいただいた宿題のプリントをすべて川に捨てました。

その夏は机の上に意味も無く積もった宿題の山を見ることなく、楽しく蝉捕りや小魚捕りに熱中できたのを覚えています。
一日中、山や川で遊べばいろんなことを学ぶものです。
川の流れのどの辺りが一番早いか、砂と小石の分布、蝉によってもとまる高さが違うこと、簡単に言えば一ヶ月間の校外学習のようなものです。
そのうえ山の中を走ったり、川岸の崖から飛び降りたりしてましたから、運動神経の成長にも一役買っていたと思います。

今年の夏休みはワシントン大学で、井戸水中の細菌に関する研究をしているわけですが、それも幼年期に川の水をビンに入れて太陽にすかして観察していた自分の延長だと思うのです。
一つだけ違うのは、幼年期の自分には思い出という観念は無かったと思います。
すべては今日であり、今目前にあるものがすべてだったと思います。
数十年後、今の自分には現実と過ぎ去った思い出、あるいは経験という二つの次元の世界がつながるのです。

葉巻を楽しむ時間は、この過去と現実を照らし合わせて人生を振り返る時間でもあるのです。

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