メキシコ産 無名の葉巻

過去にビジネスでメキシコに行かれた方から無名のメキシコ産葉巻を頂いたことがあります。

彼は私が葉巻に携わっていることを知っていましたのでビジネス先のメキシコのとある村で「自称プレミアムシガーを作っている」という村人からのサンプルとして、5種類の葉巻を数本ずつビニールの袋に分けた状態で貰い受け届けてくれました。一見して作りは悪く、シガーに巻いてあるバンドの印刷も三流品という感じでしたが、吸ってみない事にはわからないと微かな期待と共に火をつけました。

結論から言いますと燃え方があまりにも悪く、葉巻の先に火をつけたのにも拘わらず中ほどから新たな発火が始まったりと、味わうどころか指に火傷しないように気を付ける方が大変でした。販売できるような品物ではなく、残りの葉巻は現在でも私の個人用ヒュミドールの中の、さらに奥の引き出しに格納されています。

良い環境の元で葉巻は時間をかけてワインのように成熟すると言われていますが、この葉巻だけはどうでしょうか・・
相当な年数が経過後、淡い期待と共にヒュミドールの奥からこのメキシコ産葉巻を取り出し、火を付けるのも葉巻の楽しみ方の一つかもしれません。何事もチャレンジという事で。

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