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コイーバは世界で最も知られている高級シガーの代表です。
もともとの起源は、彼の側近がある職人に個人的に作らせていたものが非常にレベルが高く、
その材料やレピシをもとに作られたとの話です。
1966年、当時のカストロ議長がこの製作手法や材料とともに「キューバ最高の葉巻を作るように」との指示、
キューバの高級官僚、国賓などのためのみに作られました。
現在では幅広く販売されキューバで最も有名な葉巻となりました。
南米産のコイーバ(通称:コイーバ レッドドッツ)は、1978年にアメリカのたばこ大手である
ジェネラル シガー カンパニーにより登録され、90年代後半からドミニカンコイーバとして
アメリカ国内で大々的に販売され人気を不動のものとしています。
貿易が禁止されているキューバの葉巻(たばこ)ではないので、ドミニカ産のコイーバは
問題なくアメリカで販売できるわけです。
この葉巻はキューバ産と同じく、選び抜かれた最高級のタバコ原料を使い、
熟練された葉巻ローラーの手によってのみ生産されています。
Cohibaの名前にふさわしい最高の味わいは選び抜かれたドミニカとメキシコ産フィラー、
3年以上寝かせたドミニカ産バインダーとオイルを多く含んだコネチカット産マドュロラッパーなどの
絶妙なコンビネーション等で作られています。
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小説"モンテクリスト伯爵"の主人公の名前から名づけられたブランド名です。
特徴的なロゴは6本からなるサーベルで構成されています。
創業者となるAlonso Menendez氏が1935年にパルティクラリス(Particulares)という葉巻工場を買収、
ほぼ同時期にモンテクリストのブランドを立ち上げました。
後にパルティクラリスは売却しますが、モンテクリストブランドがダンヒル社の手腕もあり瞬く間に世界に広がり、
一大有名ブランドの仲間入りとなります。
しかしキューバ革命により逃亡を余儀なくされ、1960年にはモンテクリストは国有化となります。
その後Menendez氏はカナリア諸島でブランドの再構築を試みますが、商標紛争の絡みで上手くいかず断念します。
年月が経ち、キューバとの禁輸処置が継続されているアメリカ向けのシガーとしてドミニカンモンテクリストが登場し、
こちらもアメリカで瞬く間に人気のシガーとなります。
現在ではキューバ産と代わらないまでに高い品質とバリエーションを持つまでになり、
また、小振りな葉巻のラインアップも数多く作り出し、現在では本家に負けず劣らずの人気となっています。
同じような流れで、ドミニカ産のコイーバやラ・グロリアキュバーナ、ロメオ・イ・ジュリエッタなどがあります。
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古くは1875年、Inocencio Alvarez氏とManin Garcia氏により設立され、相応の評価を受けていましたが、
1900年代に入り、Jose Rodriguez Femandez氏に買収された後に本格的に躍進する葉巻となります。
かのウィンストン チャーチル氏がこよなく愛した葉巻ブランドとしても有名で、
その名をちなんだ「ロメオ イ ジュリエッタ チャーチル」は非常に有名な一つになっています。
ロメオ イ ジュリエッタもキューバ革命の影響により国有化となり、ブランドとしてドミニカ共和国にある
ラ・ロマーナに移されアメリカ向けに生産されたものがドミニカン ロメオ イ ジュリエッタとして人気を博します。
ドミニカ産ロメオ イ ジュリエタはキューバンルーツに忠実であるだけでなく、
スムーズなミディアムボディーの中に爽やかな香りを持つ葉巻に仕上がっています。
同様な葉巻としてドミニカ産のコイーバやラ・グロリアキュバーナ、モンテクリストなどがあります。
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1840年に創立された老舗ブランドのひとつです。
創立者はアップマン兄弟とヘルマン氏。
頭にある「H」の文字はスペイン語で兄弟を意味するHermanosの頭文字と、
もう一つ、アップマン兄弟はドイツ出身で、ドイツ語で苗字はHupmannとなるので、
「H」を繰り返す必要がない様、苗字の「H」を除いた形としています。
ブランドの特徴としては甘辛いテイストで知られています。
アップマンが使用するラッパーは、総じて他社より熟成させているので
テイストや香りが比較的強めの葉巻が多く、味わいがきつめの葉巻を好まれる
スモーカーを多く持っているブランドです。
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オリヴァ ファミリーは、1886年にキューバでタバコの栽培を始めました。
しかし、キューバ独立戦争開始に伴い、その生産は中止を余儀なくされ、
1920年、ようやく再開できることとなります。
その後、カストロ政権が発足してから、キューバでのビジネスが難しくなり、
自由にタバコを栽培できる土地を求め、キューバを去ることとなります。
南米各地、フィリピンにまで足を伸ばし、最終的には
ニカラグアを最高の『地』として落ち着きました。
そのオリヴァ ファミリーが作り上げる高品質な葉巻は、
現在では、ニカラグアで誰もが知るキングメーカーになっています。
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有名ブランドがアメリカ全土に広がる中、ロッキーパテルという新しいブランドは
当初は全く知名度がありませんでした。
それを、ほんの僅かの期間で、創業者は自分のブランドを葉巻界の高みに
登りつめさせる事に成功し、今ではロッキーパテルの作る葉巻は
最高品の一つして高級葉巻ショップで売られています。
このロッキーパテルの創業者Rakesh Rocky Patel氏はやり手の弁護士という経歴で、
ハリウッドスターであるアーノルドシュワルツェネガーなどの担当でもありました。
このハリウッドでの葉巻の時間が彼を感化させ、のちにホンジュラスで5年かけて葉巻に関する
栽培や取引法などについて学びます。
その後の手腕振りは高く、2003年に発表されたロッキーパテル社のビンテージシリーズは
高く評価され、代表格である1990シリーズは1992シリーズでいずれもCigar Avicionadoという
アメリカの有名葉巻雑誌の評価で90以上となるハイスコアを取っています。
現在の地位にまで持って来られたのは、彼の情熱と、彼が作り出す葉巻の持つ
クオリティーの高さ、それに対する自信からでしょう。
創業者はその葉巻を持って色々な国を旅し、様々な人にその葉巻を味わせ、
その葉巻だけが持つ「感動」を、多くの人々に伝える事に成功しました。
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CAOはパイプなどで知られていたCano Ozgener氏によって
1993年に発足された比較的新しいブランドです。
ヒュミドールやパイプのメーカーとしてよく知られる葉巻のブランドで、
米国のコンソリデーテッド社が主にホンジュラスで生産しています。
カパ(ラッパー)には米国産コネチカットシェードを使用しているものなど、
比較的辛口、甘口がはっきりしているものが多いのがシーエーオーの
葉巻としての特徴です。
米国系らしくフレイバー系も充実しています。
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1940年に誕生したブランドです。
輸出用シガーの工場は、他の有名ブランドも同地で数多く製造している
「ロメオ・イ・フリエタ」で熟練の葉巻職人によって製造されています。
サン・ルイ・レイは柔らかな味わいと香りで知られており、
ブランドのスタイルもマイルドからミディアムシガーである意味、
しっかりとしたポリシーを持って運営されているブランドです。
従って万人受けするシガーを作り市場を拡大するというよりは、
芯のある葉巻作りに努めるポリシーをもったブランドと言えます。
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ラ・フロル・デ・タバコス・パルタガス・イ・シア社は、
キューバの有名ブランドの中でも1845年に創設された最古ブランドシガーのひとつで、
創設者はドン・ハイメ・パルタガス氏。
同ブランドは荒々しく田舎風であるといった評で知られていますが、
近代パルタガスは新しい世の中の嗜好に合わせた手法を進めており、
ひと昔前のイメージとは一新されています。
往年のパルタガスを味わうならセリーD No.4などが強力なスパイスを持つ葉巻で有名です。
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パンチはさかのぼる事1840年に当初別名で登録された葉巻ですが、
のちに「パンチ」という人形のキャラクター名が
付けられたとの逸話があるシガーで、
モンテクリストやパルタガスと同じく、現存するブランドの中では最古のひとつです。
その後1970年代、1880年代とオーナーの変更や買収などがあり、
1930年代に入り英国で一定の人気を得ます。
10cmほどのトレプティコロナから24cmサイズのものまで多くの種類があり、
またそれぞれが全く違う風味を持つブランドで、
パンチ・パンチ・パンチなどは
非常にバランスがとれている誰もが知る有名な葉巻です。
またドミニカンコイーバなどと同様に、アメリカ向けとしてホンジュラス産パンチも
今や人気シガーの一つになっています。
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創業者であるF・E・フォンセカはもともと1868年キューバに生まれますが、
同年後半にアメリカに渡り、米国での市民権を得ます。
その後家族はニューヨークで暮らす生活となりますが、
フォンセカ氏は度々キューバを訪れ、葉巻ビジネスを成功させます。
別名「夏の葉巻」とも称されるように軽さが特徴的な葉巻です。
包装技術にも注力を注ぎ、外部からの衝撃を遮断するように
和紙で外装された「フォンセカ デリシャス」はフォンセカを代表する有名なシガーの一つです。
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創立は1969年。キューバ政府の他国のトップなど重要人物などへの
贈答品として使用されることでも有名。
ブランドの特徴としては太さの微妙な違いが多く、
それ故にドローと安定した燃焼は全ての葉巻に共通しています。
世界中で売れれているこのブランドは高級品として多くの富裕層に
支持されています。


