アメリカ便り

10Km走

最近では日本でもジョギングというか長距離走が人気で、皇居の周りのコースなどはとても込み合っているという話を聞きました。
別に日本でのブーム刺激されたわけではありませんが、私もこの1ヶ月で2回も10km走のレースに参加しました。

自分自身は別に走るのが好きなわけではありませんが、妻が参加するのでそれなら一緒にという感じで始めたわけです。

最初の10Km走は「Bridge to Brew」という名のイベントで、日本語に直訳すれば「橋から蒸留所」という感じです。
でも実際には出発点がビールの蒸留所で、橋を渡って対岸を走り、そしてまた別の橋を渡って出発地点に戻ってくるというコースでした。

参加費には地ビール2杯と軽い食事が含まれており、10km完走のあとは、ビールを飲みながらバンドの演奏を楽しむことができるように企画されていました。

5月1日に参加したレースは、「Cinco de mayoレース」というイベントでした。
Cinco de mayaというのはメキシコのお祭りで、昔メキシコがフランスと戦って勝ったことを記念して5月に祝うわけです。
長距離走とは全く関係ありません。
このレースもゴールにはビールとバンドが待ち受けており、走り終えた後はメキシコの音楽のリズムを楽しみながらビールを飲むわけです。

どちらもとても楽しい時間をすごせたのですが、一つだけ残念なのは、ここで葉巻に火をつけて美味しい煙を楽しみたいと考えているのはどうも私だけのようでした。

サウスキャロライナ

柔道関係の仕事で今日はサウスキャロライナにきています。

毎年恒例の全米柔道協会スプリングミーティングです。
昨年は確かサンディエゴだったと思います。

西海岸から東海岸まで移動すると、ほぼ丸々一日が飛行機と空港で消えてしまいます。
実際に移動している時間は6時間ぐらいなのですが、時差が3時間あるため、西海岸の都市を朝の11時ごろに出ても東海岸のホテルにチェックインするのは夜の10時頃になります。

この時点で体のほうはまだ西海岸時間ですので、丁度夜の7時、晩御飯の頃です。
ところが下手すると殆どのレストランやホテルのバーも平日の夜は10時を過ぎると閉まっており、何も食べれないということになります。

今回も全く同じで、初めての町で夜の11時すぎにビールと軽食を探して一人歩きとなりました。
運よくホテルからそう離れていないところにスポーツバーを見つけ、一息つくことができました。

アメリカの南西部はタバコ生産地でもあるため、喫煙者に対しては寛大で、このバーでもまだ室内喫煙OKでした。
残念ながら持参した葉巻はホテルのスーツケースの中。
こんな時こそシガコネで販売している葉巻ケースが手元にあればと思いました。

日本の桜

先週は日本へ里帰りをかねて出張でした。
成田から羽田経由で神戸空港に着いたのは、すでに九時を回っていました。

思えば私が始めてアメリカに渡った頃は、成田開港を控えて過激派と機動隊がにらみ合っている時期で、成田ではなく羽田からロサンゼルスに飛びたちました。

今年は帰省と桜の時期が偶然にもうまく重なり、神戸と東京で桜を楽しむことができました。
神戸では芦屋川沿いの桜を楽しみ、東京ではオフィス近くの目黒川沿いの桜並木を見て回りました。

路上禁煙が叫ばれる日本の道で、さすがにこの桜の時期に葉巻をふかしながら桜並木の下を闊歩するのも気が引け、葉巻なしの散歩となりました。

誰もいない桜の木の下で、静かに葉巻を楽しんでみたいものだと思うのは、多分私だけではないと思います。
アメリカの自宅に植えている6本の桜の木は、まだ小さく花見というより桜の観察といった感じです。

葉巻愛好家の分類

葉巻愛好家を分類するとしたら、色々なわけ方があると思うのですが、その一つとして季節に関係なく一つの銘柄だけをこの上なく愛用しておられる方々と、もう一つは季節によって葉巻を選んでおられる方々のグループに分けれる事もできるのではないかと思います。

葉巻の楽しみ方は個人の好みの問題なので、どうこう言うのもあまり意味が無い気もしますが、個人的には季節に合わせて葉巻を変える方が楽しみ方に深みが出るような気がします。

どの葉巻がどの季節に一番マッチしているというよりも、自分なりに色々な葉巻を試しながらその季節感を最も楽しめる一本を探していく、そんな感じです。

これは葉巻の銘柄だけでなくサイズにもいえると思うのです。

冬場暖炉の前で、ゆっくり過ぎて言った人生を考えながら葉巻に火をつけるのならば、やはり最低でもロブストサイズは欲しいところです。
でも、春先にドライブ先の展望台辺りで、新春の緑を眺める際はコロナサイズ当たりが良いのではないでしょうか。

葉巻愛好家の中には、どのようにして葉巻に火をつけるかまで大切にされる方もいらっしゃいます。
杉の葉巻専用マッチで丹念に火をつけるか、それとも最新のトーチライターでさりげなくでも確実に火をつけるか、点火の方法を変えるだけで葉巻の味わい方全体が変わってきます。

お久しぶりです。

ふと気が付けば日中の気温も上がり、通勤途中のフリーウェイから眺める丘もほんのりと緑を帯びてきました。
数週間前に車のタイヤも、スノータイヤから通常のタイヤに履き替えました。

今年の冬は雪が少なく、毎日120マイル(192キロ)フリーウェイで通勤する私にとっては楽な冬でしたが、このあたりで農業を営む多くの人々は夏場の水枯れをもう今のうちから心配しています。
雪景色より夏の肌を焼くような日差しとコバルトブルーの海を愛する私は、そんな水の心配もせず、ただひたすら一日一日とあがっていく平均気温を楽しみにしています。

なんといっても冬の間は、一階のガレージ兼スモーキングで猫と一緒に葉巻を楽しんでいましたが、春になればベランダで気軽に葉巻を吸うことができます。
やはり煙が空に消えていく感覚は気持ちを優雅にしてくれます。
さて、春先に美味しい葉巻といえばやはり少し軽めのカメルーンラッパー使用の葉巻あたりでしょうか。

大晦日の葉巻

私は年末年始の葉巻は、やはり一年の区切りと新しい年の始まりという事もあり、ヒュミドールから一本の葉巻を選ぶ時かなり考えたうえで選びます。
今年の葉巻は、最近日本でもシガコネから発売することになったOliva Serie Vでした。

年末年始は神戸のホテルに滞在していたので、そこのシガーバーでOlivaに火をつけました。
宿泊客は皆テレビで紅白、もしくは異種格闘技を見ているらしく、シガーバーにはほとんどお客さんもなく、ビールを片手に葉巻をゆっくり楽しむことができました。

こうして年末に、一年間の仕事と自分の人生を考えながら、バーの暗闇に消えていく煙を目で追っていると、来年もがんばろうという気がわいてきました。
ふと気が付くと12時を回っており2010年が始まっていました。
年越し蕎麦ならぬ、年越し葉巻といったところでしょうか。

日本でも近年は禁煙ブームが強まっており、こうしてゆっくり葉巻を楽しむ場所もだんだん少なくなるのではないかと心配です。
せめてシガーバーだけは残してもらいたいものだと思います。
実際アメリカの多くの州では、普通のバーはすべて禁煙でほんのわずかのシガーバーだけが、合法的に室内で葉巻を楽しめる場所となっています。
そのシガーバーもメンバー制のところが多く、簡単にはゆっくり座って葉巻に火をつける場所が無いのが現実です。
日本の大手ホテルには、大抵シガーバーがあり気軽に葉巻が楽しめます。
日本の葉巻愛好家の皆さんはシガーバーに関しては恵まれていると思いました。

2010年

新年明けましておめでとうございます。
旧年はシガコネをご贔屓いただきありがとうございます。

今年も引き続き日本初の葉巻をアメリカからお届けしていくつもりです。
毎年いろんな新しい葉巻が発表されるアメリカの葉巻市場と、日本の葉巻愛好家の皆様の架け橋になれるよう、一同努力していくつもりです。
今年もよろしくお願いいたします。

さて私のほうは二週間ほど日本で過ごし、昨日アメリカに戻ってきました。
アメリカでは2010年をどう呼ぶかで意見が分かれています。
Two Thousands Ten もしくは Twenty Tenのどちらがいいかということなのです。
個人的にはTwenty Tenのほうが発音しやすいのでTwenty Tenでいくと思います。

オリヴァ

シガコネから、オリヴァの誇るセリーVとマスターブレンドが発売になりました。
セリーVは、私が数ある葉巻の中でも「最高の一本である」と確信している葉巻です。

アメリカでも、その評価と人気は高く、なかなか仕入れるのも難しかったため、一年前には日本での販売をあきらめたぐらいです。

この夏、ニューオリエンズでオリヴァ本社の販売担当者と直接関係を築くことができ、それがきっかけで日本の葉巻愛好家の方々にも、是非この葉巻を味わってもらいたいと話が進み、やっと販売までこぎつけたわけです。

マスターブレンドは、もともとオリヴァファミリーが個人的に使用するために作り上げた葉巻です。
当然最高のタバコと技術を持って作られています。
オリヴァの中でも、もっとも高価な葉巻ですが、その品質と味わいは決して期待を裏切らないと思います。

今後もシガコネでは、まだ日本に無い素晴らしい葉巻を次々と紹介していくつもりです。
キューバ産にこだわらずもっと楽しい葉巻の世界を提供していきます。

初雪

数日前に初雪が積もりました。
外気温も零下数度まで落ち、とても外では葉巻を楽しむ気にはなれません。
ウィンタースポーツが好きな人々にとっては、待ちに待った季節でしょうが、南の海と珊瑚礁を愛する私にとっては、ブルーな季節の到来です。

この数日は、この秋完成させたガレージ兼のスモーキングルームがとても役立っています。
数週間前に手に入れたオゾン製造機も、一晩で室内に付いた葉巻の匂いを完璧に取り除いてくれますので、毎晩フレッシュな室内空間で葉巻を楽しむことができています。

まだ半年先の夏を考えながら、排気口に吸い込まれていく葉巻の煙を目で追う日々が続きそうです。
例年ならば3月頃の春休みを利用して、フィリピンあたりにダイビング旅行に行くのですが、来年は妻の仕事の関係で5月頃までどこにもいけそうに無く、このスモーキングルームでの葉巻との時間が寒い冬を乗り切る重要な時間になりそうです。

ACIDシガー

ついにシガコネからAcidシガーが発売となりました。
個人的には数年前からAcidシガーの存在は知っていたのですが、あまりにもシガーの常識的価値観から外れていたので、興味はあるものの手を出すまでには行かなかったのが本音です。
ある意味では、とても現代的でアメリカンな存在でもあると思います。
これまでのシガーと違ったものを作る、そして違った形でマーケッティングしていく、これほどはっきり割り切っているのも、その葉巻自体に自信があるからできることなのかもしれません。

今回、Acidシガーを扱うきっかけになったのは、この夏のニューオリエンズでのIPCPR総会でした。
IPCPRの会場でAcidシガーのブースに興味持ち、訪問したところ、話が盛り上がり、Acidシガーの担当者からの話しで「この葉巻はこれまで葉巻に興味を持たなかった年代の層にも受け入れられている」「六本木あたりで若者が気軽に味わえる葉巻だ」「結果としてぜひとも日本でAcidシガーを広めてもらいたい」ということになったのです。

夏以来、何度かサンプルで取り寄せたAcidシガーを吸ってみましたが、先進的なイメージと独特の唇に絡みつく甘さ以上に、その作りこみと葉巻としての完成度の高さには感心しました。

CAOフレーバーをすでに楽しんでおられる方はAcidシガーに何の抵抗も無いと思います。
今までにない葉巻をお探しの方も、試してみる価値はあると思います。
葉巻がはじめての方にも、このAcidシガーは勧められると思います。
Acidシガーの広報の人によると「Acidしか吸わない」そんな葉巻人もアメリカには結構いるそうです。