28日しかない二月が駆け足で過ぎ去り、ふと暦を見上げるとすでに三月の第二週目に入っていました。今年は年初から出張や新しいプロジェクトが重なり、ぼんやりする時間も運動する時間も余りありません。こんな時こそゆっくりとソファーに座り、誰にも邪魔されずロブストもしくはトロサイズの葉巻をじっくりと時間をかけて楽しみたいと思うのです。
残念ながらこの数週間は帰宅時間が午後8時30分を過ぎ自分の時間ほとんどありません。妻と猫が朝4時に起きるので、9時半には床につく必要があるのです。日本で人気のコロナサイズの葉巻なら軽く30分ぐらいで吸えるのですが、それもなんだか余計に急かされている感じがしてリラックス感にかけるのです。週末ぐらいはゆっくりできるかと思えばこれまた週末しかできない雑用が重なり、気がつけば月曜日になっているのです。
三月末から勤め先でもある大学は春休みに入る為、それまではまだまだ忙しい日々が続くと思います。春休みには妻と二人でマレーシアにダイビング旅行に行く予定です。マレーシアまではメールも携帯も追いかけてこないので多分ゆっくり葉巻に火をつけることができると思います。
アメリカ便り
ワシントンDCで吸う葉巻
大学の仕事関係のコンベンションでワシントンDCに来ています。
泊まっているホテルの裏にシガーバーを発見し、三日続けて、
会議が終わった後葉巻を楽しむ為に通いました。
初日はLa Gloria Cuban、二日目と三日目はOliva Vを、ゆっくり時間をかけて楽しみました。
バーの名前は「Shelly’s Back Room」、ちょうどJW Marriott Hotel の裏にあり、
旅先でさりげなく時間を潰すには格好のバーです。極めてローカルの感じがするこのバーは、
アメリカのどこでも見かけるような風体をしており、現地の人々が気軽に利用している感じです。
逆に言えば観光客が訪れるような店ではなく、日本からの観光で来ている人には
少し違和感があるかもしれません。しかしこういった店では現地の人間と気軽に
会話をすることができ、葉巻を中心に色々と面白い情報を仕入れる事もできるのです。
ホテルのバーで飲むのも決して悪くはありませんが、
現地の雰囲気をエンジョイできるのは、やはりこういう感じのバーに限ります。
また、このバーは不思議なことにウェイトレスはすべて英語片言のタイ人でした。
このシガーバーで、白人客、黒人客、アジア系の客、中東系の客、
タイ人のウェイトレス、南米産葉巻、すべてが葉巻の煙の中で渦巻きながら、
アメリカの首都の夜に消えていくのでした。
コイーバブラック
葉巻愛好家の皆様、今年もシガコネをよろしくお願いします。
皆様の2010年最後の葉巻と2011年最初の葉巻はどの葉巻でしたか?
私の行く年来る年の葉巻はどちらもコイーバブラックのロブストでした。
シガコネでは昨年末からコイーバブラックの新しいサイズ(ロブスト)の販売を検討しており、年末にサンプルとして、本土から持参したコイーバブラックのロブストサイズを機会あるごとに試しています。
個人的にはコロナサイズよりはるかに吸い易く気に入っている葉巻の一つですが、日本での販売に関しては、やはり値段とサイズの関係を考慮しながら決めなければいけないので、私の個人的な趣味だけで輸入販売というわけにはいかないのです。
コイーバブラックロブストは、他のロブストサイズの葉巻より若干長く、普通のロブストよりさらに10分ほど長く楽しめます。葉巻が長い分タバコの葉の量も多く、そこに掛かるタバコ税も高くなってしまうのが値段を決めるにあたっての短所です。
葉巻の作りと吸い味はコイーバの名に相応しく最高レベルにあります。
手に持った感覚はすこしBolivaに通じるものがありますが、吸い味は極めてスムーズでクリーミー。
その上、コクのあるコーヒーという感じです。
この吸い味は、やはりマデュロラッパーと、ゆとりあるサイズにより作り出される味わいなのでしょう。
iPadと葉巻
先日妻と相談したのちiPadを購入しました。
すでにiPhoneを利用しているので、その大型とも言えるiPadが必要なのかどうかはかなり疑問に感じていたのですが、実際に使ってみると結構楽しめます。
ウエブを見るのも検索するのも遊び感覚でできるのが、ノートパソコンやケータイと違う点だと思います。
事実上パソコンとケータイは現代社会で仕事や生活する上で必要な機器と考えられますが、iPadはどう考えても必要品ではありません。
はっきり要って遊びの延長にあると思います。
そこで趣味性の高い葉巻とiPadを同時に楽しんでみようと考え、早速Oliva OとiPadをもってスモーキングルームに向かいました。
結果から言えばiPadと葉巻はとてもよく合います。
葉巻の煙と香りを味わいながら、高画質のウエブを眺めながら、あれやこれやと検索するのはとても楽しいものです。
この冬はこの葉巻とiPadというコンビネーションですごす時間が多くなりそうです。
感謝祭そしてクリスマス
アメリカで数ある休日期間の中でも、もっとも忙しく感じるのが感謝祭(11月最後の木曜日)からクリスマスまでの数週間です。
感謝祭翌日はBlack Friday(黒い金曜日)と言われます。
その理由は全国のデパートが始めて黒字を出す日とされているからです。
クリスマスセールが本格的に始まるのが感謝祭の翌日なのです。
この日を境に町のあちこちにはクリスマスの飾りやライトが輝き始めるのです。
アメリカはキリスト教の国なので、クリスマスを国を挙げて祝う理由がありますが、国民の1%以下がキリスト教徒である日本の各地でクリスマスが盛大に騒がれるのも、外国人から見ればとても変わった国に見えるのです。
ある意味では宗教は要らないが楽しい祭りの部分だけ取り入れてしまう国民性の凄さを感じます。
確かに日本人ほど色々な宗教の部分だけを生活に取り入れている国民はありません。
多くの日本の家庭が子供の祝い(七五三)は神社(神道)で行い、結婚式はチャペル(キリスト教)で、葬式はお寺(仏教)で行うことに誰も違和感を持っていないことです。
多くの戦争が宗教の違いから勃発していることを考えると、世界の人々も日本人を見習うほうがいいのかもしれません。
始め感謝祭とクリスマスに合った葉巻の話しを書くつもりでしたが、全く葉巻に関係ない話になってしまいました。
ちなみに私がこの時期に合わせて楽しみたい葉巻としてはMontecristo Platinumです。
あのプラチナカラーのバンドと絹のようなラッパーはこの特別な季節に国境や宗教を越えて似合うと思うのです。
物騒なクリスマスツリー点灯式
以下はCNNの日本版によるものです。
なんと妻と私はこの現場に居たのです。爆弾が贋物でラッキーでした。
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は26日、米オレゴン州ポートランドのクリスマスツリー点灯式で爆弾テロを計画した容疑で、ソマリア出身の米国人の少年(19)を逮捕した。米司法当局が27日までに発表した。
逮捕されたのはオレゴン州立大学学生のオスマン・モハムド容疑者。
司法当局によれば、ポートランドで行われたクリスマスツリー点灯式の際、容疑者が付近に停めた自動車に積んだ爆弾を携帯電話による遠隔操作で爆破しようとしたところ、FBIおよび地元警察が身柄を拘束。
爆弾はFBIの覆面捜査官が渡した偽物で爆発することはなかった。
モハムド容疑者は数年前からテロ計画を練っていたとみられ、それを察知したFBIが長期にわたる覆面捜査を行い、同容疑者を監視していたという。
FBIによれば、容疑者は2009年から電子メールで、パキスタン北西部のテロリストグループのメンバーとみられる人物と定期的に連絡をとりあっていた。
容疑者がジハード(聖戦)のためパキスタンへ渡航する可能性などを、暗号を用いて話し合っていたという。
FBIの覆面捜査官は6月、パキスタンのテロリストグループのメンバーに偽装して容疑者と接触。
容疑者は捜査官に、15歳の頃から自爆テロによるジハードを計画していたと述べたとされる。
その後、容疑者は捜査官に、テロ攻撃の目標をポートランドのクリスマスツリー点灯式が行われる広場だと伝え、手助けを依頼。犯行日の26日にもFBIのおとり捜査官の一人と会ったという。
初雪
先週の終わり頃から、ぱらぱらと白いものが氷雨に混じって降るようになりました。
天気予報も明日は完全な雪日和と伝えています。
今週はいよいよ本格的な冬模様になるようです。
外気温が氷点下まで下がると、さすがに外では葉巻を楽しむことはできなくなり、スモーキングルームの出番です。
この家に引っ越してきてから早くも3年になりますが、スモーキングルームのほうはまだ完全には完成していません。
空調、ライト、それに天井付けの換気扇は稼動できる状態なので、スモーキングルームとして使用することは可能なのですが、床はまだコンクリートの上にカーペットを敷いただけの状態です。
本来のプランでは床にもちゃんとタイルを張り、ガレージドアを設置し、冬場は乗らないスポーツカーを見ながら葉巻を楽しめる空間に仕上げる予定です。
残念ながら今年の夏場は全く手を入れなかったので、昨年から発展は無く、今年の冬も未完成の空間を見つめながら葉巻を楽しむことになりそうです。
この季節に寒さに震えることなく自宅で葉巻を楽しめるだけでも良しとするべきかもしれません。
最高の葉巻を求めて
長年葉巻を楽しんでいると、一体最高の葉巻とはどんな葉巻なのだろうかと考える事もあります。
これは答えがあるようで無いような質問の一つだと思うのです。
多分10人の葉巻愛好家にこの質問を投げかければ、十通りの返事が返ってくると思います。
私に限って言えば、自分にとって最高の葉巻はその時代に合わせて変わってきました。
葉巻を真剣に楽しみ始めたのはハワイにで生活していたころです。
自分でこれはいい葉巻だと最初に感じて何度も楽しんだ葉巻はLa Gloria Cubanaでした。
その後Rocky Patel Vintageに変わりました。
本土に戻ってからはOliva Serie OとPerdomo ESVが気に入っています。
でも、これらが最高の葉巻だと言い切れません。
今年の秋口に、妻と二人で夕焼けを見ながら、足元でじゃれる猫とともに楽しんだ葉巻は名前すら覚えていませんが、最高にいい味の葉巻でした。
こうして考えてみると葉巻が最高と思えるためには、その葉巻を包む時間の質がとても大切な感じがします。
一定の品質を越えた葉巻なら、時間次第で最高の葉巻になる素質を持つているのかもしれません。
眠れない夜の葉巻
皆さんはなかなか寝付けない夜更けに葉巻に火をつけたことがありますか?
私の場合激しい運動をした日の夜など、ベッドに入ってもいつまでも寝付けない場合があります。
運動して体を動かしたのだから疲れて眠れそうな感じなのですが、不思議と寝付けないのです。
こんな夜はそっとベッドを抜け出してスモーキングルームに向かいます。
コロナもしくはロブストサイズの葉巻をヒュミドールから選び出し、静かな寝静まった夜の空気を感じながらそっとカッターで吸い口を切る感覚は、何か隠れて悪いことをしているような錯覚に陥ります。
ターボライターの青白い火をゆっくり回しながら葉巻に火をつけるのは、眠れない夜の儀式といった感じです。
そんな夜にはただ純粋に葉巻のアロマを楽しむようにしています。
変にいろんなことを考えるのではなく、ただ消え行く煙に気持ちを重ねながら葉巻の持つ本来の味をじっくりと味わうのです。
ゆっくり時間をかけて葉巻を味わい終えたころには、体の芯にあった疲れや考え事も葉巻の灰の一部となり、ベッドに戻るころには眠りつくことができるのです。
アイダホ州
大学関係の仕事でアイダホ州に来ています。
正確には4日前にアイダホに入り、このブログを書いているのは帰りの飛行機を待っている空港内です。
アイダホを言えばポテトしか頭に浮かんできません。
確かに海があるわけでも山があるわけでもない内地の州ですから、仕事でもない限り自分から来ることは無いと思います。
いつものように初めての旅先なので、ハードロックカフェのハリケーングラスを購入しようと、アイダホ州にあるハードロックカフェを探したのですが、ハードロックカフェ自体がアイダホ州には存在していませんでした。
仕方なくせめて日本食の店でもと、泊まっているホテル近辺のレストランを検索したところSHIGE(重)という名の日本食レストランを見つけました。
結果から言えばこの重さんの営む日本食屋さんはかなりレベルが高く、滞在中の4日間かなりお世話になりました。
旅行先では現地の食事をするように心がけている自分ですが、アメリカ国内旅行ではこれがとても難しいのです。
アメリカはどこの町に行っても同じ系列のレストランがあるだけなのです。
その地に根付いた食事を探すことはかなり難しく、まして学会やコンベンションの行われているホテルの周りには、全国展開のファミリーレストランがあるぐらいです。
最近は妻に葉巻を控えるように言われているので、今回の出張も葉巻の無い旅でした。
まあ仕事での旅行では自分だけの時間を持つのも難しいので、葉巻を持参しても楽しめなかっただろうと思います。
今週はとても忙しく今夜家に帰るのは夜の10時過ぎで、明日の朝9時にはラスベガスに柔道関係のミーティングの為、また空港に戻らなければいけません。
ベガスではOlivaあたりをゆっくり楽しめたら良いなと考えているところです。