サイパン

昨年末、日本帰国に絡めてサイパン島で数日過ごしました。

サイパンにはグアム大学時代に何度か訪れた経験がありますが、今回は実に10年以上ぶりの訪問となりました。グアム時代に訪れたサイパンは80年代バブル最盛期で、日本航空がジャンボジェットを一日2便グアム、サイパンに飛ばしていました。サイパンの首都ギャラパンから離れた場所に日航ホテルが建設され、地ビールまで生産していたのを思い出します。

バブルの崩壊と地元地主との問題で、日航はサイパンでのビジネスをあきらめ、すべてを捨てたのです。そのバブルの跡地を今回の旅行で見ることができましたが、そこには見捨てられたコンクリートの建物が虚しく残るだけでした。

サイパン島は第二次世界大戦で実に多大な痛みを感じただけでなく、日本とアメリカの歴史の中で重要な島だと思うのです。その島が、世界経済の中で浮き沈みしている状態がたまらなく感じたのは自分だけでしょうか。

サイパンHyatt のベランダで、一人で誰にも邪魔されずコイーバブラックに火をつけました。
沈み行く夕日をバックに、米軍のサプライシップ(緊急時にサポートする船)のシルエットが太平洋に映っていました。

戦争と世界平和の間に吸う葉巻。そんな意味のない理論を考えながら一人で吸うコヒバブラックは悲しいほどにスムーズでした。

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